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殺しのドレスのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

殺しのドレス(1980年製作の映画)
4.9
「嫌いな監督」と言えるほど嫌悪感を相手に伝えれる対象を持てるというのも凄いと最近思う。
自分にとって「好きなもの」「嫌いなもの」がハッキリしている方が個性が明確になるのだと思うし、なによりそういった評価を、SNSというコンテンツを使って大多数の他人、不特定多数に見てもらえる時代が来てしまった事で、評論家目線や根拠のない一般論というマスコミが作り上げたものに左右されない「正直で真っさらな目」の評価が世間の捻じ曲がった評価を正すのかと思いきや、意外と秩序立てて世間体や隣人を気にし、何も事を荒立てない事が真っ当、みたいな風潮になりつつあると思っています。
そこには何より炎上のこわさが先立っているのかも。
そりゃ自分が好きな監督をボロクソにけなされたりしたら良い感情ではないですからねぇw
でも、本来の意味での理解というのは「あの人はこういう感性でこういう捉え方をしている」という感じ方を持って接してあげれる思いやりこそが全てなんだろうなと思っているわけですよ。日本人みたいな人種は特にね。

というわけでw
俺が自信を持って嫌いといえるブライアンデパルマの最高傑作とされている本作。
他作品が本当に4点を超えた事がない監督で「あぁ、俺には絶対合わない監督なんだなぁ」と思って、この作品もスルーし続けてた訳です。

しかしどうでしょう。
なんつーか、
ブライアンデパルマの嫌いだった部分。
例えばドリフコント的な特殊効果の数々や安っぽい描写が見事に全部ハマっているじゃないですか!!
これは神がかってる!!
素晴らしい映画です!!
初めは「あーーー、こういうのなんだよなぁ〜」とか思いながら見てましたが、笑える部分も大いに笑かしてもらった上での緊張感の数々と脚本や登場人物のクロスオーバー加減も最高。
ラストのオチも含め言うことなし。

この作品だけは褒めに褒めたいと思いますw
アァーーーーーー

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