R

殺しのドレスのRのレビュー・感想・評価

殺しのドレス(1980年製作の映画)
4.7
再びデパルマ! やっぱ最高ですねー! おもしろすぎ! 冒頭、いきなりきれい目なおばさまがエロティシズム全開の表情で色っぽくシャワーを浴びてはる! 不要のエロス! けど体美しすぎ! 調べてみるとどうやらボディダブルでした。ここからこないだ見たボディダブルのアイデアが生まれていったのだとか。シャワースペースを隔てるガラス戸の向こうで旦那さん髭剃りしてる洗面台のライト、電球おおすぎー! ゴージャスだけどまぶしそう! と思ってると、背後から見知らぬ男が突然襲いかかる! えっ! 旦那、ぜんっぜん気づかへんやん! あ、夢か。夢から覚めたら、ソッコウ旦那さんにファックされ、はぁはぁ喘いでらっしゃる。が、心療カウンセラーのおじ様には、夫はセックスが最悪。ねぉ、先生、あたしとやらない? いや、やらない、家族を失うリスクを負う価値がない、バッサリ笑 翌日、美術館で優雅に絵画鑑賞してると、隣の椅子にナイスミドルが腰かける。あら、うふふ、と誘惑の視線を送ったら、颯爽と立ち去っていく。彼を追いかけながらぐるぐる美術館を回り、やがて美術館を出て、タクシーのバックシートの窓から誘き寄せられ、乗り込んだとたん一言も交わすことなくいきなりセックス! 淫乱! 運転手も興奮して、フロントミラー調整。ガン見! 淫乱! 彼のマンションの一室でムフフな午後を過ごし、彼は寝かしたまま帰ろうと、いい午後だったわとかメモ用紙に書いて引き出しに入れようとしたら、なんと! なんてこと! 彼には重大な秘密が! 見つけてしまったショックでくらくらしながら部屋を出、エレベーターの乗って!からの衝撃の展開が終わるまで、ほぼセリフなし! 映像と音楽のみ。内容が下世話なのと、演技や演出が80s風ゴージャスに盛られてるので、すばらしいカメラワークの数々がなーんか安っぽく見えるのも含めて、あああああぜんぶ好き!!! すごいですねー。展開の仕方がヒッチコックのとある作品を彷彿させつつ、第2部に入っていきます。第2部の主人公は、エレベーターの衝撃を間近で目撃した娼婦リズ。リズを演じるのはナンシーアレン。この子がねー、とてもいい味出してる。生意気だけど絶妙にかわいい。エスコートサービスよ、とお客さんの部屋のドア開けたら、え? 君? ほんとにいいの? と客が戸惑うくらいかわいい。なのに飄々とさばけた感じが素敵。彼女が、上述の淫乱婦人の息子と手を組んで、事件のなぞ解きを行っていく様子が、コミカルかつスリリングに展開。前半とはムードが変わって、軽快な追いかけられサスペンスにワクワクしたあと、今度はスパイ映画みたいになって、ナンシーアレンのナイスな肢体に圧倒され、ヒヤッとするサスペンスを経て、うおおおおおお! そうだったのかああああああ!!! 常にロックシンガーの衣装みたいな服着てる刑事さんの機転がすばらしかったけど、いやいや、危険すぎやろ、と言いたくなる気持ちもありつつ、最後のぎょっとする展開におおおおおお!ってなります。てか、シャワーで始まってその展開で終わるって、デパルマのとある超有名作と全くおんなじやん! 素晴らしい!!! デパルマすばらしい!!! お勧め下すった方、ありがとうございます! デパルマさらに見よう! ソーシャル病には気をつけよう!
R

R