あや

殺しのドレスのあやのレビュー・感想・評価

殺しのドレス(1980年製作の映画)
3.5
美術館で会った男とワンナイトを楽しんだ人妻ケイトがエレベーターのなかで殺される。
目撃した娼婦リズと、人妻の息子が犯人探しに乗り出す


いきなりケイトがシャワー中に男から襲われる夢のシーンから始まる冒頭。
「エロ…」より「乳首の色綺麗…」と思ってしまった。
夫とのセックスに不満を抱くケイトが知らない男から襲われる夢をみるのは、欲求不満がそのまま夢として現れている。夢だけで満足できないケイトは、美術館で落とした手袋を拾ってくれた男性と一夜限りの関係を結ぶ。
殺人鬼はケイトが叫ぶ声を楽しむように、エレベーターのなかでグサグサ容赦なく刺す。

うまいと思ったのが、
リズがシャワーを浴びているときに白いスニーカーだけ見えるシーン。
鏡はあるけど一切顔が見えない。
ただそこに"いる"だけで胸をざわざわさせる緊迫感をもたせていてすごく良い。
このシーンが『サイコ』のオマージュになっているのは明らか。
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