宗教とは何か、神とは何か
とてもセンシティブな題材を、結構ストレートに描いている。クリスチャンでもなければ信仰心が厚いほうでもない僕がみても、神を信じる心が孕んでいる矛盾をまざまざと見せつけられた時、ものすごくたじろいだ。
信仰心の厚い人がこの映画を観たら、どう感じるのだろうか。
すべてを失った1人の女性が、神に縋り、神に救われ、神を捨て、そして。。。
チョン・ドヨンの演技が凄まじかった。それを見るだけでも価値があると思う。ここ数年観た映画のなかで、個人的に最優秀女優賞!
全体的に重いテーマだが、ソン・ガンホの立ち位置が絶妙で重くなり過ぎないバランスをとっていると思う。流石です。
ラストシーンも、ああ素晴らしい。
韓国映画のラストシーンは監督が違えどなんでこうも美しいのだろう。
やっぱり攻めるな、韓国映画。