さく

シークレット・サンシャインのさくのレビュー・感想・評価

4.5
韓国映画は多分初見です。「良いのもありそうだなぁ」とか思いつつも食わず嫌いしておりましたが、一作目に本作を選んで良かったです。大当りでした。これまた好き嫌いはっきり分かれそうな映画でしたが。

正直、不勉強なため(お恥ずかしい)、韓国でのキリスト教の位置づけというのがよくわかっていないまま鑑賞してしまったのですが、かなり存在感のある宗教の一つだったのですね。邦画の方が上だの下だのしょうもない議論ではなくて、あまり日本の映画界からは出てこないような、韓国ならではのシナリオかなと思いました。新興宗教をテーマに同じような映画を作るのとはまた違った意味合いがあるでしょうから。

シーンによって枯れに枯れた感じだったり、みずみずしかったり、突如豹変したり…様々なパターンを演じきったチョン・ドヨンの演技力が素晴らしかったです。私は、蒼井優に似たものを感じたのですけれど、あまり言われていない(?)。まあ、確かにいとうあさこに似てるところもありますけれど。

終始、重苦しい話の中でソン・ガンホの存在が光ります。一歩間違うと偽善的でウザいキャラになり兼ねないところを、脚本と演技の巧みさもあって、「ホッコリ」させてくれます。
さく

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