つるみん

年をとった鰐のつるみんのレビュー・感想・評価

年をとった鰐(2005年製作の映画)
3.5
古王国時代から生きている歳をとったワニのお話。
ワニはタコが好きなのにも関わらずタコの足を毎晩1本ずつ食べ続け、気付かぬうちにタコを傷つけてしまう。頭の中ではダメだとわかっているのに、手が止まらない。命の危険があると理解できてるのにも関わらず、もはや止められない。これはドメスティック・バイオレンスを表していますよね。
そこで思い出したのが『ショート・ターム』という映画のある子供が言ったタコのお話。レオポルド・ショヴォーから引用してきたこの表現は本作でも使われていました。

傷付け、失った後に残るものは苦い涙と孤独。恐らくこのワニには何度もそういう経験があるのでしょう。結局、同じ事を繰り返してしまうのです………。
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