方眼

11人のカウボーイの方眼のレビュー・感想・評価

11人のカウボーイ(1971年製作の映画)
4.0
1971年”The Cowboys”。牧場主ウィルは1000頭を超える牛を遠い町まで運びたい。牛追いとなる働き世代の男たちは、ゴールドラッシュに目がくらみ近隣の河へ行ったきり。仕方ないので学校で学ぶ少年たちを雇い、牛の追い方を教えて、集団の旅に出る。スリム・ピケンズが古い友アンス、ブルース・ダーンが憎たらしい悪役。「赤い河」を緩やかに参照しつつ、ジョン・ウェイン美学が貫かれる。肉親の墓に佇む、女先生がきれいに書いた板書を袖で消して雑な地図を上書き、仲間の死への独自の弔辞、ケンカはちょっと泳がせてから仲裁、乱暴に少年を育成、飲酒も大目に、悪役の言いなりにはならない。”千の風になって”の元ネタ(Do not stand at my grave and weep)もあり。ロバート・サーティースの格調高い撮影、ジョン・ウィリアムズの音楽でレベルがアップ。少年たちを戦争に巻き込んでしまう、ベトナムを背後に見ることも可能。
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