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犬神家の一族のARのレビュー・感想・評価

犬神家の一族(1976年製作の映画)
4.7
主演勢はもちろんのこと、大滝秀治の神官や琴の教師といった脇役まで過剰なまでのキャラクター性たるや…圧倒的。
今見ても新しく感じる演出の数々は気を衒っただけの安っぽい奇抜さとは一線を画していた。これが"本物"か。
どんでん返しの連続のドラマにも普通に驚かされた。TRICKの原点という感じ(というよりパロディでしかなかったんだなぁと好きだっただけに悲しくなるぐらい出来が違う)。登場人物が多いだけに各人の事件への反応を描く尺は短いんだけどどれも印象的で説得力がある。特に女性陣の恋慕や母子愛的な情念は迫力があり過ぎる。
大野雄二の音楽も異化作用に満ちていて興奮させてくれた。
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