鹿苑寺と慈照寺

犬神家の一族の鹿苑寺と慈照寺のレビュー・感想・評価

犬神家の一族(1976年製作の映画)
3.8
誰もが知っている名作。でも、観たことがない!って人も多いのでは?
僕もその1人で、ずっと観たいなあと思っていてようやく鑑賞。

もはやあらすじの解説は不要だろう。簡単に書くと、製薬会社の創業者が死んだ後、一族は血みどろの遺産相続に発展し、やがて一族の1人が殺害されてしまい、事件解決に金田一耕助が立ち上がるというお話。

古い映画作品に抵抗のある人もいるだろうけれど、ある意味スタイリッシュな作品だと思う(表現が誤っているかもしれないが)。特に冒頭がたまらない。一族が集まる中、創業者が死亡するシーンで、医者の「ご臨終でございます」の台詞からのオープニングクレジット。誰もが聞いたことがあるだろう、あの有名な音楽が流れる。この冒頭の外連味が凄まじい。そして、古いけれど、ここまで来ればもはやスタイリッシュだ。たまらない。最高です。

いまやあらゆるミステリー作品がある中で物語の根幹を成すトリックには想像がつくが、 それでもやはり金田一耕助の推理パートにはワクワクする。ラストの金田一耕助の行動なんかも人間味が溢れていて好きだった。

石坂浩二さんも若いし、脇を固める坂口良子さんも若い。そして、この時点でおじいさんだけど、大滝秀治さんも若い。島田陽子さんはお綺麗。好き。

リメイクが何度もされている作品だけれど、本作がやはり一番だろうなあ、たぶん。

以下は個人的なメモ
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「ご臨終でございます」からのオープニングクレジット

音楽の外連味

東京ブギウギ

佐武の首

「何が美味しかった?」
「生卵」
「もう!酷い!」

佐智、変態

斧 琴 菊

逆立ち死体
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