あおや

ヒストリー・オブ・バイオレンスのあおやのレビュー・感想・評価

3.7
インディアナで飲食店を営みながら家族と平和に暮らすトム・ストール。ある日店を襲った強盗を撃退したことで彼とその家族の人生は大きく変わっていく。トムの過去と隠されてきた暴力とは。主演は先日の『グリーンブック』でも脚光を浴びたヴィゴ・モーテンセン。この作品で助演男優賞を受賞したウィリアム・ハートやいぶし銀のエド・ハリスが脇を固める“バイオレンスサスペンス”。

淡々と進行しながらも途切れない緊張感と、崩れていく平穏。決して派手さはないもののじわじわ引き込まれていくようなサスペンス。暴力とは、ときに勇気ある行動と称賛され、ときには愛する家族をも絶望させてしまうシロモノである。トムはうちに秘めていた“暴力”を再び解放してしまったのか、はたまたケジメをつけ元の生活に戻れたのか。敢えてなんだろうけど、あの少し釈然としない終わり方は鑑賞後になんともいえない気持ちとなる。

ヴィゴは映画によって印象ががらりとかわるからすごい。そして相変わらずエド・ハリスは渋いね。
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