ヒストリー・オブ・バイオレンスの作品情報・感想・評価

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

3.8
デヴィッド・クローネンバーグならではのクールな質感を伴った映像は流石である。だからここからは本当に好みの問題。前半部にもう少し丁寧に伏線を張っておけば……と惜しく思われる。いや、この映画には暴力(=「バイオレンス」)が充満している。主人公がどんな暴力沙汰に手を染めるかは言うまでもないが、息子も苛めに対抗して暴力を振るうしまたダイナーで交わされる世間話も暴力に纏わるものなのだった。セックスも含めて至るところに「暴力」の気配は漂っているが、例えば北野武映画のようにそれが不穏な雰囲気を匂わせる……というところに行かないのはクローネンバーグ監督が結局のところ「生々しい」暴力を描けない限界なのかもしれない。無機質なものを撮ってこそ映える監督が自己矛盾に挑戦したという野心作ではあるが、その野心がどれだけ成功しているかは評価に苦しむところではある。駄作だとは思わないのでこの点数に。
ヴィゴ氏の顔面と彼による顔面破壊描写を堪能する映画。
捜査官Xつながりで10数年ぶりに鑑賞。
どアタマの嫌〜な雰囲気とラストの切れ味が最高。
ゆみ

ゆみの感想・評価

3.8
この人こういうのも撮ってるの、なんか意外……。

かつての殺人マシーンが元のファミリー(こっちにいる方が生活は楽なはず)を破壊してまで得たかったのは、その気になれば片手で潰せるような無力な人間との「平凡な生活」。開き直りもせず、暴力で支配することもなく、正体がバレてもなお愛する人たちの前では「トム」でいたい。私だったら受け入れるかな〜〜、どうなんだろう〜〜、難しいなぁ……。でもこれで拒否されても「どうせ正体バレてるし」ってんで殺したりとか絶対しないだろうなぁ。黙って出て行くんだろうねぇ……。

とは言いつつ、あんな家から抜け出てよく今まで見つからなかったな〜〜って思うし、兄の結構な小者感\(^o^)/組織の規模も案外小さそうだし……昔具体的に何があったのかorどんな気持ちで生まれ変わろうとした人生なのか、どっちかはもうちょっと見たかったと思ってしまう……
Chiho

Chihoの感想・評価

3.6
平穏な生活を送っていた男性が強盗に襲われ、返り討ちにしたことで一躍有名人になる。ニュースや新聞で報道されるなか、「お前を知っている」と、男達が現れる。
強盗を返り討ちにする場面は間違いなくスカッとする。
スパイ映画だと物足りない感があるが、これは 普通に生活する家族に起きた非日常だと思うと、ハラハラしてしまう。

配偶者の秘密は知りたくないし、知られたくもない…と改めて思った。
yuko

yukoの感想・評価

3.2
途中までは面白かったんだけどなぁ。。。

家族とも仲良く暮らし、地元の人からの信頼も厚い主人公トム。彼の経営する食堂が強盗に襲われるが、トムが強盗を返り討ちする。一躍トムは街のヒーローとなるが、トムが実は全くの別人であると言い張る人物が現れる。

冒頭にも書いたけど途中までは、真相は!?どうなるの!?みたいなワクワクがあって面白かったんだけど。なんていうか血の出るシーンのリアリティのなさに興ざめしてしまった。全体的に安っぽい感じがして、あまりハマらなかったかなー。

一緒に暮らしている人のこれまでが実は全部嘘だった時ってどういうリアクションになるんだろ。

けっこー昔の映画なのにヴィゴ様は相変わらずかっこようございました!
KENZO

KENZOの感想・評価

3.7
ファーストシーンの停められた車に乗った二人組の男を、横からの固定カメラで長回しで見せるとこから不安を掻き立てられる。

暴力に囚われた主人公が、消したはずの過去に追われるストーリーはよくあるものだけれど、暴力の見せ方が秀逸。

銃に撃たれて顎をピクピクさせたり、殴られて鼻を折られたり、暴力の結果がもたらすエゲツなくもリアリティがある人体損壊の描き方は強烈。

主人公の妻が、夫の隠された過去を知る前と、知った後でそれぞれ描かれるセックスシーンの違いも印象的。
チアガールのコスプレは少々唐突感があってギャグっぽい感じも否めないが、2回目とのギャップを描く前フリの意味があるともいえる。

ケンカして家を出ていった息子が、すぐ次のシーンでエド・ハリス一味の人質になっていたり、所々安っぽく感じるシーンもあるが、特筆すべきはラストシーン。

沈黙の食卓にて無言で語り合う、ヴィゴ・モーテンセンとマリア・ベロの表情は、観客の想像力を掻き立たせるなんとも言えない魅力に溢れている。

ファーストシーンとラストシーンの見せ方だけでも十分に映画のチカラに溢れている作品。
NAOKI

NAOKIの感想・評価

3.8
男…いや女性もだけど殴りあうような暴力的なケンカの経験あるだろうか?そういう時…勝敗を決めるのは腕力や数ではなく「場数を踏んでるか」どうか…つまり経験値であることが多い。
おれみたいなそういう経験があまりない人間がそういう場面に立ち会うと怒りとか恐怖とかごちゃ混ぜになって手足が満足に動かなくなる。
ましてや外国なんかはこれに銃が絡んだりして💦…経験を積んだ冷静な奴が勝つに決まってる。

この映画…「ことの発端」がおぞましい(素晴らしい)😁💦

どんな映画でもたいてい「ことの発端」は面白い。そのあとの展開と着地でみんなはその映画の良し悪しを決めるみたいですが…おれは「ことの発端」さえ面白ければ結構満足します😁。

オープニング…いきなり登場する…どうやら逃亡中のギャング二人組…
「あ!これはダメだ💦」
冷酷非道というより頭がおかしいレベルの人たち…
もうどうしようもないぐらいヤバい💦

ヴィゴ演じるトムは小さな田舎町のカフェで働く家庭を大切にしている平凡な男…

そして冒頭のヤバイ二人組がこのカフェにやって来る。

ここで発動する暴力を見て「あっおれはクローネンバーグの映画を観てたんだった!」と思い知らされる訳です😁💦

若い方のギャングが女性店員に銃を突き付けて手で口を塞ぐ…その手の臭いをちょっと嗅いでから女性のタンクトップの乳房の上に何か汚いものでも付いちゃったみたいになすりつける…
うわぁ💦このヤバイ感じ💦

このときトムが「場数を踏んでる」としか思えない動きを見せるのです。暴力…それも銃がらみの暴力なんて経験がないはずのトムが…💦

この「ことの発端」だけでも最高。
おれなんかここだけでもう大満足ですね😁

どちらかというとホラー作家のイメージが強いクローネンバーグがなぜか「ヤクザ」にとりつかれて「イースタンプロミス」と対になる形の本作。
クローネンバーグの描く暴力はやっぱり他の人とは一味違います😁💦

経験値のないみんなはケンカなんかしちゃダメだよ💦
こてんぱんにやられるか…相手を殺すかのどちらかになっちゃうから😁💦
わさび

わさびの感想・評価

2.8
なんか以外と安っぽい
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