ヒストリー・オブ・バイオレンスの作品情報・感想・評価

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

3.8
デヴィッド・クローネンバーグならではのクールな質感を伴った映像は流石である。だからここからは本当に好みの問題。前半部にもう少し丁寧に伏線を張っておけば……と惜しく思われる。いや、この映画には暴力(=「バイオレンス」)が充満している。主人公がどんな暴力沙汰に手を染めるかは言うまでもないが、息子も苛めに対抗して暴力を振るうしまたダイナーで交わされる世間話も暴力に纏わるものなのだった。セックスも含めて至るところに「暴力」の気配は漂っているが、例えば北野武映画のようにそれが不穏な雰囲気を匂わせる……というところに行かないのはクローネンバーグ監督が結局のところ「生々しい」暴力を描けない限界なのかもしれない。無機質なものを撮ってこそ映える監督が自己矛盾に挑戦したという野心作ではあるが、その野心がどれだけ成功しているかは評価に苦しむところではある。駄作だとは思わないのでこの点数に。
”殺る気スイッチ”

「スリー・ビルボード」を見て
見たいと思った田舎の暴力モノ。

内なるMADの解放と
継承されるモノ。

内に宿した獣を抑制する主人公。
それは厨二秒的な設定だが
陰鬱に抑制の効いた不穏な空気から
瞬間的に解放される暴力の反倫理的爽快感。

グログロとした血しぶきや血だまり。
不快でありながら爽快を得てしまう感覚は
現在公開中の「RAW 少女の目覚め」にも感じる。

自身の野性的スキルを瞬間的に解放可能ながら、それを平和的生活のために抑制させるヴィゴ・モーテンセンの窪んだ眼元が醸し出す、陰鬱性に奥に潜んでいる怪しさが絶妙にキャラクター的なフェロモンが堪らない。殺しのシーンの一撃性は、目を背けたくなるがうずいてしまう野生への憧れが同一的に心に入り込んでくるのが内に眠る反倫理的思考をくすぐるので、恐らく息子に継承されている暴力性のスイッチの瞬間に、とてつもない快楽を感じてしまう。またいい年してチアガールのコスプレをして夫とのセックスを迫ろうとする妻の茶目っ気から、階段での強引なる夫のファックが印象的にこびり付く性のブラックジョークでありながら悲壮感と崩壊を導いていて、ここもまたヴィゴ・モーテンセンの表情が堪らなく好きを積み上げていく。エド・ハリスという名優の登場や、序盤のゆったりと見せた危険な奴らのシークエンスを、第一の敵、第二の敵、そしてヒストリーの根源への主人公の抗いを、画面に現れる登場人物の定石を排しながら積み上げていき、ラストシーンの風前の灯と化した家族のテーブルのシーンのある健気さが、因果を断ち切る希望として温かく見えてこみ上げるものを呼び寄せてくれる。

まだまだクローネンバーグの世界を旅せねばならないと思わせる魂震える一作。
DORATARO

DORATAROの感想・評価

3.5
記憶の蓋が開いた瞬間、
殺したはずの自分が蘇る。

過去を捨て別人に生まれ変わったはずだった男はある事がきっかけで否応無く過去の自分と対面する。同時に、真実を知った家族に生じる動揺、怒り、悲しみの感情をその静かな食卓が全て物語る。

クローネンバーグ監督の変態性は若干抑え気味に、人間の秘めたる暴力性と暴力が潜在的に備える引力が淡々と力強く描かれた作品。なのかもしれない(^_^)
イカ墨

イカ墨の感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

2回目。
やれやれ。悪夢にうなされたおチビちゃんをあやす家族の、そこまでやりますか!っていう幸福感!
こういう変えられない過去に縛られて苦悩する人々を描く映画って好きかもしれない。ラストの飯のシーンは最高。
okire

okireの感想・評価

3.0
悲しいお話。
otom

otomの感想・評価

3.9
久々の鑑賞。クローネンバーグ作品としてはインパクトが薄いが、しっかりグロも盛り込まれているし、非常に丁寧に作られている。どこの国でもカタギになるのは苦労する様で。良作。
ToruSuzuki

ToruSuzukiの感想・評価

4.0
面白い。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

4.2
タイトルがさらっとさりげなく出るの渋くてカッコよかった。過剰防衛であそこまで英雄として騒ぎ立てる感覚はいまいちピンとこないけど、そこからトントン拍子で話が展開していくの楽しすぎた。
ゆう

ゆうの感想・評価

3.8
ヴィゴが最高にかっこいいと思った。ただ今現在の生活を大切にしたかった気持ちが伝わってくる。でも、不本意にも過去は断ち切れておらず…
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