ヒストリー・オブ・バイオレンスの作品情報・感想・評価

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

3.8
デヴィッド・クローネンバーグならではのクールな質感を伴った映像は流石である。だからここからは本当に好みの問題。前半部にもう少し丁寧に伏線を張っておけば……と惜しく思われる。いや、この映画には暴力(=「バイオレンス」)が充満している。主人公がどんな暴力沙汰に手を染めるかは言うまでもないが、息子も苛めに対抗して暴力を振るうしまたダイナーで交わされる世間話も暴力に纏わるものなのだった。セックスも含めて至るところに「暴力」の気配は漂っているが、例えば北野武映画のようにそれが不穏な雰囲気を匂わせる……というところに行かないのはクローネンバーグ監督が結局のところ「生々しい」暴力を描けない限界なのかもしれない。無機質なものを撮ってこそ映える監督が自己矛盾に挑戦したという野心作ではあるが、その野心がどれだけ成功しているかは評価に苦しむところではある。駄作だとは思わないのでこの点数に。
Lien

Lienの感想・評価

4.3
インディアナ州の田舎町ミルブルック。

そこで

小さなダイナーを経営するトム・ストールは、

弁護士の妻エディ、

高校生の息子ジャック、

幼い娘のサラに囲まれた

平凡だけど幸せな家庭を築いていた。

そんなある日、

閉店間際の彼の店に2人組の強盗が現れる。

しかしトムはこの事態に冷静に対処し、

驚くべき身のこなしで

2人組を見事に撃退してしまう。

これにより地元のヒーローとなった彼の活躍は、

テレビや新聞を通して

大々的に報道された。

その数日後、

報道によって彼の存在を知った

フィラデルフィアのマフィア、

カール・フォガティが現れる。

トムのことを「ジョーイ」

と、呼んで執拗に付きまとうフォガティ。

彼の登場により、

トムの過去が、

家族の未来が怪しくうごめき出す… 。



過去を忘れたふりをし続けるトム。
その血を受け継いでいた息子。
ジョーイという過去を消したつもりでも、やっぱり血は争えないだなって思った。
フィラデルフィアで兄のリッチーとともに
犯した暴力モンスターとしての過去を、
消す事はできない。
トムの中で眠っていたジョーイが目を覚まし
「お前を殺しておけばよかった」
って一言にシビレた!
愛する家族の為に現実とどう向き合い、受け入れるのか?後半の無言の家族の食卓。
最後に顔を上げて、夫の顔を真正面から見つめた妻はなんと言ったのか…
またじっくり観たいなと思いました。
jj

jjの感想・評価

4.0
いや~エロい!何がエロいって自らパンチラのマリア・ベロね。
改めて観るとなんと深い物語。シンプルな話なんだけど家族、夫婦の信頼を失ったときの人間の内側をセックスとバイオレンスによって鋭く描いてる。監督の他作品にもある人間の二面性みたいなもの、取り返しのつかない所までいってしまった絶望的な有り様が暴力という凄まじく破壊的な負のエネルギー全開で観る者の心をえぐる。
初めて観たとき、エログロ先行でストーリー的にはよくある感じだし…と物語の奥にあるものに気付かなかったのもわかる。若かったね自分。
ゴン

ゴンの感想・評価

3.8
ヒストリーオブバイオレンスだなんて大層なタイトルだなあ、とか思ったけど、お、おもしろかった…
オープニングからヒリヒリするほどに迸る緊張感、あそこから家庭のシーンにつながるの超やな感じ。
トムのバイオレンスがどんどん目覚めていくのは観ててしんどかった…。暴力とヒロイズムは切っても切れない的な部分あるし、映画をみてどんどん麻痺してく部分を刺激されたような…まさしくヒストリーオブバイオレンスって感じでした
Shio

Shioの感想・評価

3.5
あと3時間くらい見れる
暴力と過去、そして現在と未来。
過去からは決して逃れられないのか。
過去と現実と向き合わなくてはならない家族。

この映画を見て感じるものは、罪悪感か、興奮か。

ラストシーンには何ともいい表しがたい素晴らしさがある。
コーヒーショップで働く1人の男
彼は妻と子供も2人と幸せに過ごす男だった
ある日店にきた強盗を殺し、勇気ある行為として
表彰され、TVにまで映り一躍時の人となる
その熱が冷めやらぬうちに店に1人の男が訪ねてくる
その男は主人公を別の人間と間違えているようだが
果たして真相は…
エドハリスはこういう冷静で冷たい悪役がよく似合う
終わり方は好きだがどーにも腑に落ちない
映見

映見の感想・評価

3.2
面白かったけど、もっと面白くできたのでは....?
少しもの足りなく感じましたね。
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