1999年、フラー(アーミン・ミューラー=スタール)とダグラス(クレイグ・ビアーコ)は1937年のロサンゼルスをバーチャルで再現するが、その後、フラーが殺害されダグラスが容疑者になってしまう。ダグラスは真犯人を追ってバーチャルの世界に入っていく。
なんとも“惜しい!”って感じの映画だった。
よくある設定とはいえ、現実とバーチャルの間を行き来し、ロマンスを絡めながら驚きの真相を暴いていくという内容は面白かった。
特に、ある意味“人間” 対 “AI”とも言えるような構図や、冒頭に出てくる“我思う故に我あり”という言葉を体現した世界感も興味深かった。
それでも面白みに欠けてしまったのは、キャラクターに魅力がないからか、あるいはバーチャルの世界の映像にワクワク感がないからか…
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