金春ハリネズミ

未来の想い出 Last Christmasの金春ハリネズミのレビュー・感想・評価

未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)
4.1
観るタイミングミスった。

12/25日に視聴必至ですね。
やりなおしたい。

清水美砂と工藤静香のシスターフッドです。
「一度しか人生を経験してない人って、わからんチンね。」

キラーワードが出ました。
使っていきます。

原作は藤子F不二雄さん。
SFなんですね。
所謂タイムリープもので、大きく3回、2人は人生を繰り返します。
「私の人生。こんなはずじゃなかった。」
「じゃあその人生やり直したところで、貴方に何ができるってわけ?」
こんな感じす。
先のことなんて結局わからんチンですから、なるようになるっつー魂胆です。

3回のタイムリープ。これが軽快でいいんですね。
1回目の2人はどんな感じにむき出しなのか。
それを踏まえた2回目はどーするんでしょう。
そして満を持しての3回目。
見事です。
雨降って地固まるじゃないですが、やり直しの人生とストイックにも素直に向き合う2人が素敵に映ります。

ただ。
かなりのご都合主義展開で、正直森田監督じゃなかったらこの作品誰も面白く撮れないと思いま。

クリスマスに大切な人と観る場合を別にして、森田作品に触れたことがない人は正直おもんないかも。
やっぱり彼の遊び心が素敵なのと、ハートカクテルの残り香が臭くて魅力的なんですよね。
強引なサンプリングも癖になります。

で、この作品。
色んな漫画家が出てくるんですよね。
藤子Fさんご本人から、Aさん、さいとうたかをさんなどなどなど。

割とタイムリーなんですが、もう今ではほとんど亡くなられてる方たちなんです。
日本マンガの一代を築いてきた重鎮たちが楽しそうに談笑するわけです。

これが。。心にジーンときます。
過去と未来についての話ですから、その辺の融和性が哀しいかな。
この作品を重要な歴史的記録にしてます。
歳を経ることの妙。
時間は着々と進んでいきます。