オーマイ

未来の想い出 Last Christmasのオーマイのネタバレレビュー・内容・結末

未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

昨年11月ごろ、シネヌーヴォにて森田芳光70祭宇多丸さんと三沢和子さんトークショーつきで鑑賞

宇多丸さんのレコメンドも聴かず、あらすじや設定などの情報もいれずに見ましたが、スッゲーーー映画だった
まず冒頭のあのシーンで異邦人が流れた瞬間もう「好き!」が確定。何度か出てくるアースウィンドアンドファイアの「レッツグルーブ」も大好き。。
トレンディな演出や当時の流行音楽を使いながらも、地震や墜落などの不吉感や作品随所にある不気味さ・違和感もまたよし。

個人的に大好きな黒沢清監督の「散歩する侵略者」の日常とSFの境を行ったり来たりする感じ、不気味さや気味悪さに似ているなと感じたよ(時系列と時代感はさておき)

セットや細かい演出、効果的な速度調整やゆらぎの編集もすごかったけどとくに映画館で見るからこそいいなと思ったのが、光の使い方と何気ないシーンの画角。
宇多丸さん、三沢さんも大好き!とおっしゃっていた2回目のお葬式の車シーンは、震えたね

あとの好きなシーン
・映画館で銀子に目元アップしスクリーンが顔に映り→涙が綺麗に流れるところ
・車で電話するシーンで、トンネルに入り、トンネルの街灯がちかちかと照らすところ
・銀子が部屋で町田を倒し、帰り際捨て台詞を吐くシーンの二人の顔アップ
・競馬で儲けた遊子がリュックを背負ったまま札束を入れてもらうところ)
・車で電話するシーンでトンネルに入り、トンネルの街灯がちかちか

再上映してくれなければ映画館で見ることのできなかった映画を見られる幸せを噛み締めた。

2022年に私が見た映画の中でもトップくらいに設定から演出からかなり好みでした
アトロクに死ぬほど長文送りつけておいて感想書きそこねてた
森田監督もまた、人間観察の奇人だったのであろう