青二歳

青二歳の感想・レビュー

5日
未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)
3.3
2112番目はドラえもんの生まれ年!という事で本当は藤子不二雄先生が漫画を描いた今作品をレビューしたかったんですが、トレンディドラマ感がすごいのと、工○静香の鼻声が鬱陶しかったので次点にmark。F先生ご本人が占い師役で登場したり、漫画賞授賞式では大御所漫画家がカメオ出演と別の意味で豪華な作品。
アイドルをキャスティングしないで今リメイクしてほしい。和泉元彌も別の方でお願いします…

極めて日本的なタイムリープもの。タイムリープして繰り返した3度目の運命を、なんと“言霊”だけで断ち切る。戦争中に「日本が負ける」と言うと顰蹙を買うのはファシズムじゃなくてたぶん言霊のせい。試合の前に負けること考えるのは許されるけど、それを口に出したらダメ。実際に負けたら皆んなに叩かれる例のアレです。「(飛行機の墜落と自分の死亡について)考えちゃダメ、信じるのよ。そんな事は起こらないの」といい、ラストは「死んでたまるか」で本当に死なない。意志の力っていうか…言霊ですねこれ。
古今集の通り天地を動かすのですな…

また藤子不二雄漫画では男性漫画家が主人公だけど、映画は若い女性二人。やはり男性にすべきでしたね…
1991年と1981年を10年がかりでタイムリープするという中々体力の要る設定。年齢は20代前半から30代前半といったところでしょうか。漫画家デビューにかけて万進する働き盛りですが、女性だと、結婚・出産というライフプランが絡んでくる10年。それなのにトレンディドラマのような呑気なラブロマンスやってるって変だし、仕事で成功してるなら、尚更仕事と結婚の両立で悩むはず。例えば、成功していたって仕事を投げ出して結婚に逃げたいと思うのも普通にあり得る。そうした葛藤はまるで見えてこない。
3度目のリープでは自分が死ぬ時期も分かってる以上、結婚出産に興味なく、漫画家という夢に絞って仕事人間になったという話ならまだ理解出来るんだけど…にしては中途半端。3度目の時に初めてプロポーズされて、それでも死ぬ時期が分かってるから泣く泣く断るシーンはありましたが…どうなんでしょう。漫画家じゃない方のヒロイン工藤静香は3度目のリープで妊娠するし…計画的じゃないんだよなぁ…ピル解禁してるよね…?

ところが…男性を主人公にすると途端に問題なく共感できる非対称性。フェミに怒られるけど、こういう話は男を主人公にした方がいいのだ。男性だとSFとして見やすいというか、余計なリアリティを排除しやすいんですよね。
原作は男性漫画家が主人公で、10年ではなく20年の長期スパンでタイムリープしますが、こちらは読み物として男女の垣根なく面白いんじゃないかと。フィクションこそ性差が出るなぁ…