ジョンフォードはいつも伝説を描いているのだな、ということが分かりやすい作品だった……
「島のひとびとはまるで鳥みたいだよ」という言葉をまさに体現するように、目で見て分からせるように、何度も何度もあの夫婦が海に飛びこむ姿を見せる。しかもものすごく高いところから!!!しゅーーーんって。ほんとうに美しかった
「伝説の人がこの場所にいる必要があるか?」「たぶんタヒチの太鼓から、鳥から、風から伝わったのさ」
すごくすごく!!!自然と人間の近い生活をする人への理解が深い!あああ、やはりジョンフォードは海の男=シャマンラポガン(台湾の蘭嶼の原住民族、海洋民族であるタオ族作家)と重なる部分が多いね…(ラポガンは小説の中で「ジョンウェインがいつも勝つ西部劇」を批判していたけど…笑 ジョンフォードをどう見るのでしょうか?)
それに『ポールとヴィルジニー』を思い出したよ。島の生活と西洋の法の生活の間で引き裂かれる男女の若者…あの小説がほんとに好き…