おふとん

モスラのおふとんのレビュー・感想・評価

モスラ(1961年製作の映画)
3.6
「午前10時の映画祭」にて鑑賞

子供の頃VHSで見て以来かも。
懐かしき東宝のロゴとタイトルクレジット、上映前のオーケストラがいい味を出している。

モスラと言えばモスラの歌ですが、やっぱりオリジナルは違うなぁという感想。
今やったら炎上しそうな、原住民虐殺などヒヤヒヤする描写はありますが、何で南洋の島の妖精が昭和歌謡曲を歌うねんってところや、見るからに日本人顔の原住民たちと謎のダンスに脱力してしまいます。

全体的に明るく初代ゴジラの薄暗い感じがないんですよね。
まさに戦後復興を果たして高度経済成長を迎える全盛期の日本って感じ。
きっと良い時代だったんだろうなぁ。

どうやったら死ぬんだ?ってくらい頑丈で、幼虫の頃はひたすら建物をら破壊し尽くし成虫になったら何とニューヨークまで飛んで被害をもたらすモスラはまさに神に等しい存在。
確かにこれではゴジラが勝てないのも説得力がある。

1番印象的なのはモスラが東京タワーをぶっこわしてでっかい繭を作るシーン。
以後怪獣映画史においてはしばしば絶望感を際立たせる描写として東京タワーは破壊される建造物になりましたね(ギャオスも東京タワーに巣を作ってました)。
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