TaiRa

モスラのTaiRaのレビュー・感想・評価

モスラ(1961年製作の映画)
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モスラは優しい怪獣という立ち位置だと思ってたけど、めちゃくちゃ人死んでるしちゃんと怪獣だった。

フランキー堺がとにかく最高で、彼の魅力が映画の推進力になってる。モスラが孵化するまで50分かかってるので結構中盤はダレる。話の筋は『キング・コング』の流用なんだけど、この話って展開が大してないのでポンポン次行って欲しいよね。モスラ出て来ない間はフランキー堺とジェリー伊藤観て楽しむ時間かな。ジェリー伊藤の悪い白人ヅラの完璧さ。小美人のザ・ピーナッツの声揃え芸って地味に凄いよね。流石っていうか何というか。ミニチュアの再現度とかも凄い。当時の東京の街並み知らないから実感し辛いけど。あそこ渋谷なんだね。東京タワーなんて完成してから3年くらいでポッキリだからね。困っちゃうよね。羽化したモスラの爆風表現とか最高だったな。ニューカーク市の方も。あっちは追撮だから予算なくて手抜きとか本多猪四郎は言ってるみたいだが。クライマックスのインファント文字と教会の十字架とか、鐘の音とモスラの歌にどんな関係があるのかさっぱり分からなかったけど、まぁいいか。悪役の殺し方が徹底してドライな本多猪四郎演出に痺れる。幼虫モスラが夜の海泳ぎながら船沈める場面の照明カッコ良すぎ。あと幼虫は怖い。
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