ニャーすけ

KOTOKOのニャーすけのレビュー・感想・評価

KOTOKO(2011年製作の映画)
1.5
監督の塚本晋也は熱心なCoccoのファンらしく、自傷行為という主題も彼女自身の実体験を踏まえた当て書きなんだろうけど、だからこそ彼女を主役に据えた時点で満足してしまったのか、映画としてはCoccoという強烈な存在が手に余りまくっている。
自分は俳優としての塚本さんも結構好きなので、彼が演じる「田中」という人物が登場してからは若干興味を惹かれたが、塚本作品の代名詞でもある爆音のノイズや激しいカメラの揺れも、本作に関しては自家中毒というか、質の悪いセルフパロディのようにしか見えなかった。主人公と田中との関係性も、(ていうかそれ、ただのあんたの性癖じゃないの?)と意地悪なことを思ってみたり。

本作において一番魅力的なのは、やっぱりCoccoがその歌声を披露する幾つかのシーンになるのだが、それならぶっちゃけ彼女のアルバムを通して聴くほうがよっぽど感動できるんだよなぁ……という身も蓋も無いことを鑑賞中ずっと考えていた。
超余談だけど、10代の頃、彼女の『ブーゲンビリア』を初めて聴いたときの衝撃は今でも鮮明に覚えている。ずっと普通のJ-POPシンガーだと思っていたから、(うわぁ〜、スマパンの演奏をバックにアラニス・モリセットが歌ってるようだよぉ〜!)とバチボコにヤられた。あっでもくるりのメンバーと組んだSINGER SONGERの「初夏凛々」みたいな爽やかで優しい曲もそれはそれで(長くなるので以下略)

他のユーザーの感想・評価

miyuki

miyukiの感想・評価

-
田中よ…クレイジーすぎる。細すぎる。
シングルマザーの琴子は物が二つに見える病に悩まされていた。息子、大二郎を守るため人を避け生きている。ある日幼児虐待が疑われた姉に大二郎を預かることに。
観てる間、めちゃくちゃ辛かったけど最後に少し救われた。

あんな女性が実際に居たら、今の時代は即通報されて精神病院に処置入院だと思う。
塚本晋也とCocco!
塚本晋也のカメラワーク!
やっぱCoccoの歌すげえわ。
指輪は男避け。
自傷行為注意。
統合失調症とかかな?
Coccoの煙の吐き方可愛い。笑
小説家の手を狙う。笑

Coccoは何やらせても迫力と説得力出るな。すごかったわ。
wAtEr

wAtErの感想・評価

2.5
2023(18)
配信終わっちゃうから、と思い立って見たもののとにかくつかれた、、、、、人生で見た映画でいちばん疲れた
かなりの胸糞映画…😡
こんな奴は子どもなんて産んではダメだ!
DVを受けて育った子はやはり…
アパートで大声で歌唄うって、近所迷惑甚だしい😩
そりゃ結局そういう所に…だな😔
この監督の作品は合わない…
abenatsumi

abenatsumiの感想・評価

4.6
理性が無くて美しい。
思考がぐるぐる絡まりに絡まったのち、ピーンとまっすぐ張った瞬間の本能すぎるcoccoが良すぎる。
私がイメージするcocco本人すぎる。
Mステで歌唱後に走って逃げてたcoccoを思い出す。

重たそうなドアをガッシャンガッシャンしながらの中身ゼロの動物のような押し問答がとても好きだった。
Kanami

Kanamiの感想・評価

2.0
ある意味ホラー。血が苦手な人は要注意な作品です。Coccoさんの歌声は素敵でしたが、それ以外の好きなポイントが無い。田中さん、大丈夫じゃないだろ😇
AkiraOta

AkiraOtaの感想・評価

3.0
塚本晋也監督の作品との事で観てみようと思い鑑賞しました

最初に2つの世界が見えるとの前置きがあったから成り立つ作品だなぁ
そうでなければ情緒不安定とか精神異常みたいな感覚で見えてしまいそう

塚本晋也さんが途中コトコの事好きで好きでたまらなくやっと受け入れてもらいコトコも世界が1つになったと喜んでいたのに何故突然姿を消した?
というかもしかしたらコトコの妄想で実は存在しないのかとも思えた

なんにしろCoccoさんの歌と塚本晋也監督の独特の世界観が合わさってなんとも不思議な映画でした
ある意味、ホラー映画より怖かった。。。

Coccoさんが原案ということだが、彼女の頭の中は、この映画のような世界観が広がっているのだろうか?
だからあんな魂のそのまた中からくる歌を歌えるのかもしれない。。。

女優としての演技力、表現力も圧巻で魅入ってしまいました。

しかし、田中さんはいったい…?

ラストは、生きていてくれて良かったと涙してしまいました。。。


2023-58
あーる

あーるの感想・評価

2.0
作り手の意図が見えてこない。
これじゃまるで、精神障害者は危険ですからかかわらないでくださいっていってるようなもの。
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