村上パルキ

KOTOKOの村上パルキのレビュー・感想・評価

KOTOKO(2011年製作の映画)
3.3
ある意味ホラー映画。グロいシーンのオンパレード。リストカットで血みどろ… 顔面ボコボコ… 手にフォーク突き刺す…車衝突…転落… 妄想だから何でもあり。血糊感のある昭和的グロさ。塚本監督作品らしくて良い。

ただ、話はよく分からなかった。 そもそも、どこまでが現実でどこまでが妄想かを曖昧にして答えを委ねる作品。最後のシーンで成長した息子が会いに来るということは… そこから辻褄を探って行く。

終わり方が意味不明。成長した息子が施設に会いに来て、帰り際のおどけた変なポーズ…それで終わるって良くわからない…

後、小説家田中の存在は不要では?結局何だったの?

それより、母親と子供の関係性をもっと深掘りしてもよかった。 若い母親にとっては子供の存在というのは非常に大きいと感じた。本作の主人公のように精神病を抱えていなくても、思い詰めたりしがち。世の若いお母さん、お疲れ様です!

主演のCOCCO鬼気迫る演技はスゴい。そして痩せててすごくスタイルがいい…細い二の腕が何とも映える。
村上パルキ

村上パルキ