はせ

RONINのはせのレビュー・感想・評価

RONIN(1998年製作の映画)
3.5
冷戦終結後、CIAなどの諜報機関は役割を失ってしまった。フリーとなった各国の元諜報員サム(ロバート・デ・ニーロ)やヴィンセント(ジャン・レノ)たち5人がパリに集結し、ある仕事を請け負う。依頼人のディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)によると、ボディガードを引き連れるある男から銀色のケースを奪取してほしいとのこと。男たちは報酬のため、プロの誇りのため、それぞれの理由で作戦に臨むが…

ジョン・フランケンハイマー監督作品初鑑賞。デ・ニーロやジャン・レノたちがパリの街中で暴走し、銃撃戦を繰り広げる快作。冷戦終結に伴って存在価値を失った東西のスパイたちを、江戸時代に主君を失った赤穂浪士をなぞらえてタイトルを『RONIN』としたらしいんだけど…ヴィンセントのセーフハウスのおじいさんが作っているミニチュア武士、鎧兜着けてるんだけど、江戸時代よりもっと前じゃないっすか?笑

ケースの中身は『パルプ・フィクション』と同様にどうでもいい。反対車線を疾走するめちゃくちゃなカーチェイスや、住民を巻き込んだ容赦ない銃撃戦が素晴らしい。フランケンハイマー監督は当時68歳だったそうだが、これほど徹底的にリアル志向なアクションを…お見事!
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