記録。
廻る反射光は何を照らす光であったか。
既に皆さん仰られてるのでスルーしようと思ったのですが、そうさせてはくれないほど凄いキャストですよね。
この豪華すぎる面子で綴られるのはある血縁者たちの移り変わる心模様を、物悲しいながらも暖かく描く珠玉の人間ドラマ。
突如発覚する重大な病。20年という長きに渡る姉妹間の確執。良好とは言い難い母と息子の関係性。痴呆の父親の介護問題。
過度に重苦しくなりそうなトピックにまみれたストーリーではあるのだけど、ときにユーモラスに、それでいてドラマチックに魅せてくれる本作は、陰鬱な印象を受けることはなく、ラストを見届けた後は不思議と爽やかさすら感じる。
これはもう当時のスタッフと、魅入ってしまう名演技を披露した主要キャスト陣に、公開から25年経った今も惜しまぬ拍手を贈るべきでしょう。
あ、そうそう、エンドクレジットで聴くことのできる「Two Little Sisters」は心に染み入る名曲。映画の内容を鑑みるとこのタイトルだけでジーンとしてまうよ。