きざし

マイ・ルームのきざしのレビュー・感想・評価

マイ・ルーム(1996年製作の映画)
4.2
ダイアン・キートン&メリル・ストリープの姉妹と、その息子に、レオナルド・ディカプリオ!!

更には、ダイアンの主治医役で、
ロバート・デニーロがゲスト出演という、
超豪華キャストで送る、
感動ヒューマンドラマ…!!


大人しく、優しいダイアン演じる姉。
破天荒で、はっきりした物言いの妹に、メリルストリープ。
そんなメリルは、半ばけんか別れのような感じで実家を離れ、
二人の男の子を育てている。

メリルの長男、レオナルド・ディカプリオは、
彼女によく似た破天荒な性格で、
ティーネイジャーらしい、
フラストレーションを抱えている。


家に放火し、捕まるレオ…
彼は、別れた父親に会いたがっていた。


一方、ダイアンの方は結婚もせず、
実家で、叔母さんや寝たきりの父親の世話をしていたが、
ある日倒れて、急性骨髄性白血病と診断され、ドナーが必要だと言い渡されるが、
頼れるひとは、ただ一人、
離れ離れになった、あの妹だけだった。

彼女は、メリルに連絡をとるが…


自己犠牲の塊のような、ダイアン。
彼女は、今まで何一つ文句も言わず人の面倒を見て生きてきた。

そんな彼女のささやかな願いは、少しでも生きて、皆と幸せに過ごすこと。

でも、そこから逃げてきたメリルには、彼女の姿はどう映ったのか…

レオは、彼女を偽善者であり、
骨髄を移植してもらうために、
自分に優しくしているのだと、思ってしまう。

折り合いの、つかない家族たちが向かってくラストの感動シーンは、
意外な所にあった。

この作品の原題は
「マーヴィンズルーム」
マーヴィンとは、彼女たちの寝たきりの父親の名前。

何故、この作品のタイトルが、「マーヴィンの部屋」なのか?


寝たきりの父親と一緒に手鏡に太陽の光を反射させて、キラキラさせるダイアン。

あの、美しいシーンでの、ダイアンの優しい微笑みは、確かに本物だった。

彼女は言う。
「私は、今まで幸せだった。
それは、皆が私を愛してくれたからではなく
私が、皆を愛したからだ」、と。


そんな彼女の優しさが、皆の尖った心をまぁるく包んで、温かい気持ちになる。

とても愛おしくて、優しい映画。