地球に落ちて来た人は美しい宇宙人でした。
事業能力にもたけ、恋人もでき、
全てが順調なようでした。
順調なように見えました。
しかし彼は"ある思い出の地"でふと衝撃を受けます。
私の居るべき場所はここではないと
帰らなければならないと。
しかし彼は地球に落ちた運命だったのです。
地球に、堕ちたのです。
人類は彼をみました。
未知、興味、愛…
彼はミステリアスでした。
彼はいつも美しく、
それは私が歳月を経て老いても変わらぬ
美しさでした。
悲しき永遠の美でした。
残酷でもありました。
ええ、私は老けました。
あの頃は若かったと思います。
彼には家族がいるのに、
いや、いたのに
私は彼が離れていくのが怖かったんです。
彼は、ニュートン氏は、
デヴィッド・ボウイがあっての彼だったに違いありません。
何をまとえど美しい、
あなたのような、飾らないありのままの美しい未知な生命体の、この世に存在した証ともいえましょう。