キューブリックの遺作。
超久しぶりのキューブリック映画。
トムクルーズを主演に迎えニコールキッドマンも出演しており好きなキャストばかりだった。映像的にはいつものキューブリック映画よりも一般的な雰囲気になっておるものの、光の使い方が他作品よりも豊富で印象的なイメージの映像を作り上げていた。
キューブリックのほかの作品が大好きすぎるということもあるのだが今作も好きな作品ではあったもののキューブリック作品の中では個人的には好きじゃない作品だった。キューブリック作品を見ている時の異次元の感性に触れているような感覚が好きなのだが今作はそのような感覚が少なかった。
しかし2時間半越えの長丁場。全く飽きなかった。たいてい2時間越えの映画見るときは少したるむとことがあるのだが今作は本当にあっという間だった。しかもかなりのスローペース。改めてスタンリーキューブリックの偉大さを再確認。
大胆なストーリーのかなり異質の変わった映画。絶対に万人が好きなような作品ではないが、キューブリックが好きな人や、人間の内奥を描いた作品の好きな人、エロティックな映画を見たい人にはお勧めしたい。
ノーランはキューブリックにひとつだけ質問できるなら何を聞くかという質問に対して今作をどう仕上げるか聞きたいと答えていた。
ノーランはまた何度も見直して今作の真価を見出したとも言っていた。なのでかなり奥深く一口で解釈できるような作品でもないと思うので何年後かに見直したいと思う。
キューブリック作品を全部見たいのだが近くのゲオ(唯一のゲオ)においていない笑もうどうすればいんだー！
