soffie

頭文字[イニシャル]D THE MOVIEのsoffieのレビュー・感想・評価

4.0
2005年公開映画

原作はしげの秀一の「週間ヤングマガジン」に1995年~2013年まで連載された計48巻の少年漫画

題名の「イニシャルD」はドリフトのDともチーム名の「プロジェクトD」のD、Dream、Driver、Diamond、の意味も示されている。

走り屋がドリフトしまくった山中の「秋名山」は実在せず、実際は群馬県の上毛三山の一つ「榛名山」。

私はジェイ・チョウ主演のこの映画を1番最初、多分TVで観たのだと思う。
「走り屋」にも車にも興味が無い私がこの映画が好きになった理由は

主人公が抜群の運転ができる理由が
早朝、家業の「絹ごし豆腐」を型くずれすることなく配達するため1分でも1秒でも早く終わらせて帰りたい。
豆腐の角がちょっとでも崩れたら売り物にならなくなり、父親にどつき回されるから死んでもお豆腐が崩れないよう、なめらかな運転を取得した。
そのいきさつにや主人公の境遇に惹かれたのだと思う。

最初、主人公が父親にコップいっぱいに入れた水をハンドルの横に置かれて、一滴もこぼさず運転しろと言われたシーンを見て、1音でも間違えたら丸めた雑誌で頭を母に思いっきり叩かれたピアノの練習を思い出して震えた。

運転に命をかけた「走り屋」達と、父親にどつき回されないために最速のテクニックを身に付けた主人公の違い。

やがて主人公は走る事に魅了されていくのだが…。

一見どこから見ても社用車の藤原豆腐店の車が、元走り屋の父親によってめちゃめちゃ改造されてる所に魅力を感じた。

何故か香港.台湾スターのジェイ・チョウと日本の合作映画。

ジェイ・チョウのお父さんに超有名俳優のアンソニー・ウォンが出演しているのも見どころ。

私がハリウッド映画の「ワイルド・スピード」を見るきっかけになった映画。

原作の漫画も、TVアニメも、劇場版アニメも知らず、他にこの作品を語り合う友達もいなかったので、ずっと1人でたまにDVDを見ては「好きな映画だな〜」と思っていた映画。

実は大人になった今でも私は車の運転免許を持っていない。

学生時代、友達のボーイフレンドや、回りの大人がドライブに連れて行ってくれた時も「目的無く車でひたすら走る意味って…なに????」とずっと思っていた。

(私はドライブで夜景を見に行くことに全く興味が無い、そんな事するなら部屋で映画を見たい派)

記憶を辿って助手席に座っていることが楽しかったのは、フランスのロワールからパリまでの高速道路をベンツのSクラスでドライバーが数時間195kmで走った時
後部座席から助手席に移って楽しかった思い出がある。

そもそもレズビアンの私が男性が運転する車に乗ってロマンスやドラマを感じる事など無いのだ、それは自分のセクシュアリティを自覚するずっと前からそうだった。

女の子を助手席に乗せてスピードを出して怖がらせて喜ぶ男性も世の中にはいるが、幼い頃から雪山に連れて行かれて、「転んだら谷底に落ちて死ぬから転ぶな」と言われ下が見えないような斜面の雪壁をほぼ直滑降で飛ぶようにスキーで滑り降りる事に快感を覚えていた私は、車で200km出して壁に衝突されても怖いとは思わないだろう。


父の仕事場の一角に車の整備工場があり、小さな頃、そこで働くお兄さんが全く知識のない子供の私に部品の説明を面白おかしくしてくれた事は記憶に残っている、
車に乗ることよりも、車の性能に興味があがあるのかもしれない。

「イニシャルD」や「ワイスピ」を見ると、ドリフト出来るようになりたい。と思った事があるがどこで練習するんだろう?
関西なら六甲山の山道で?
でも暴走族に出くわしたら怖いよね…。
ドライブテクニック教えてくれる場所があるのかな、教習所みたいに隣に知らないおじさん乗っけてあれこれ言われるの嫌だ。

運転免許持ってないんだから、そんな事悩む必要はないのだけれど。

20年以上前の作品なのに、いまだにコミケでは「イニシャルD」のコスプレがある。
根強い人気の作品
先日もTwitterに流れて来た「藤原とうふ店の車」のコスプレ動画はバズっていた。

車の事を何にも知らない私が好きな車の映画。

鈴木杏がピッチピチのJK役で可愛いかった😆
soffie

soffie