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麗しのサブリナのkyonのレビュー・感想・評価

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)
4.0
2017年の最初は『麗しのサブリナ』!

オードリー・ヘプバーンの2作品目でイーディスとジバンシィの衣装が華麗☺︎

50年代の女性1人と男性2人のシチュエーションって雛形としてあるけど、いつが最初なのかなー。

資産家の兄弟とそのお抱え運転手の娘、サブリナとのラブストーリー。

お転婆なサブリナは弟のディヴィッドにずっと昔から片思いしてるんだけど、これがまぁ脈がない笑

でもサブリナがパリに行って洗練されたことで、スタイリッシュになって、ディヴィッドが振り向く感じは突っ込みいるよね。

パリから帰ると変貌する、っていうのはやっぱりモードの中心がパリなんだっていうことでもあるけど、それにしてもディヴィッド、あなた見た目だけかーい!みたいな笑

そりゃ過去や色々なこと話せるお兄ちゃんに惹かれる。

でもこのお兄ちゃん、事業のための弟の政略結婚のためにサブリナに近づいてるからこれまたおーい!ってなるんだけど、この作品のオードリーの無敵感が素晴らしい。

テニスコートの場面とか、あそこでディヴィッドが来ちゃうとサブリナはハッピーかもしれないけど、他の女性と同じ立ち位置になる。からそこに別の展開を挟むところがいい。

あとは衣装とかオードリーのサブリナを形づくるもの!
ディヴィッドの周りの女性をブロンドにすることで、サブリナのブルネットが光るし、ドレスのとこオードリーだけネックレスしてなくてそれまたスタイリッシュ。

サブリナパンツも、芝居に行く=ドレスっていうマナーが強かった時代だからこそ、当時は新鮮だったんじゃないかな。
ヘアカットはオードリーの代名詞で、ポニーテールのサブリナはパリでショートになる。
髪を切るっていう行動が作中の女性に与える影響の大きさ。

夢を見て、夢から醒めて、それでも夢を見る女性の複雑な部分がこの作品にもある気がして、最後別に兄弟どちらともくっつかなくても良いなと思ったけど、夢を見る女性に肯定を与えるワイルダーの優しさなのかなってほっとした。
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