たけちゃん

麗しのサブリナのたけちゃんのレビュー・感想・評価

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)
5.0
月が手を差し伸べるのよ!


ビリー・ワイルダー監督 1954年製作
主演オードリー・ヘプバーン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、1月20日は僕の永遠のアイドル、オードリー・ヘップバーンの命日です。最近の一般表記はオードリー・ヘプバーンだそうですが、僕ら世代はヘップバーンだよねぇ……(笑)

僕の小学校時代のアイドルがジュリー・アンドリュースとオードリー・ヘップバーンで、オードリーは伝記を買って読むほどに好きでしたからね。
本当に憧れていました(ˆωˆ )フフフ…
ちなみに日本なら山口百恵さんです( •̀ω•́ )و✧


とか書いてますが、書きかけのフィルマ開いたまま寝落ちしてしまって、昨日はレビュー上げられませんでした(> <。)


【オードリー・ヘプバーン】
1929年5月4日、ベルギーのブリュッセル、イクセルで生まれました。
お父さんジョセフはオーストリア人ですが、結婚後、ナチズムの信望者となり、離婚したそうです。
オランダの貴族の出だった母エラは、離婚後、オランダの中立を信じ、1939年にオードリーと共にオランダに戻ったところ、ドイツのオランダ侵攻が起こり、不自由な生活を余儀なくされたようです。
反ドイツレジスタンス運動に関わり、処刑されたり、収容所に送られた親族もいて、辛酸をなめたようですが、無事でよかったですよね。オードリー自身も習っていたバレエの公演を行い、レジスタンスの資金稼ぎに協力していたそうです。
オランダのアーネム近郊に住んでいたので、連合軍がノルマンディーに上陸した以降も不自由な生活は続き、あの「マーケット・ガーデン作戦」時には、アーネムの砲撃に晒されたというのだから驚きます。砲火の中、耐え抜いたのですね。
オードリー、16歳で終戦を迎えます。でも、成長期に深刻な栄養失調や貧血、喘息などを患ったので、オードリーのあの細いウエストなどは、そうした生活によるものなのかとも感じ、バカっぽく、わーっ、スタイル良くてステキ~、なんて言えないと思いましたよ(> <。)

1945年の解放後、アムステルダムへと移住し、既にオランダ有数のバレリーナとなっていたオードリーは、少しずつキャリアを積むのですが、やはり戦時下での栄養失調などの影響で、バレリーナとして大成することが難しく、また、家族を養うために稼ぐ必要もあり、演劇の世界にきたそうです。戦争が無ければ、オードリーは女優ではなく、バレリーナとしてプリマの道を歩んでいたかもしれません。そうしたら、僕はオードリーに出会えなかったのかもしれないんだなぁ……。

1951年、オードリーが22歳の時にブロードウェーで「ジジ」の主役に抜擢され、同時に「ローマの休日」のヒロイン、アン王女役に選ばれるんです。
以前はここだけ知っていたので、まさにシンデレラ・ストーリー!と思っていましたが、実はすごく苦労して掴んだんだ道だったと考えを改めましたよ。

その後についてはみなさんも知っていると思うので割愛。
後半生はユニセフの親善大使としての活動を中心にしますが、彼女の生い立ちを考えるとそれも当然ですね。彼女にとって女優業は生活のための糧だったんでしょうから。
1993年に虫垂炎にかかり、スイスの自宅で亡くなりました。63歳でした。






さて、映画です。
「ローマの休日」がオードリーの初々しさと可憐さ、女王としての凛とした威厳を楽しむのであれば、今作はオードリーのキュートさ、小悪魔的可愛さ、ファッションを楽しむ作品かもね。


また、「ローマの休日」が、プリンセスの1日だけ体験する市井の暮らしを描いたストーリーで、カルチャーギャップを含めた王道ロマンス。「アラジン」なんかもこの展開だよね。
一方、今作はシンデレラストーリーです。大富豪の運転手の娘が、その家の息子を好きになる身分違いの恋を描いたお話。「シンデレラ」はもちろん、日本なら「花より男子」ですもんね。こちらも王道中の王道。
「シンデレラ」と違うのは魔女も馬車もガラスの靴も出てこないこと。でも、魔法は存在します。
彼女の魅力が息子たちに魔法をかかると言えるかな?(ˆωˆ )フフフ…



アメリカ、ロングビーチの富豪ララビー家の運転手として住み込みで働くフェアチャイルドと娘のサブリナ。
サブリナは幼い頃からララビー家の次男でプレイボーイのデヴィッドのことが好きで、なんとか想いを伝えたいと躍起になっていた……。
はたして、サブリナの恋の行方は?
という、たけちゃんには珍しい恋愛映画。
これ、オードリーじゃなければ観てませんが、とっても面白かったです。

やっぱり監督のビリー・ワイルダーがいいんだよね。
「第十七収容所」、今作、そして、「七年目の浮気」とノリに乗っていますよね。実は「情婦」を未見なので、今年は観なくちゃ( ˘ ˘ )ウンウン


サブリナ・フェアチャイルド役のオードリー・ヘプバーン
この時25歳。
ポニーテールも可愛いんだけど、フランス帰りの時は、一気にあか抜けまたよね。そりゃ、デヴィッドも見初めるわ( ˘ ˘ )ウンウン
でもさぁ、最初の方は、サブリナが男を見る目、無さすぎて心配でしたよ⸜( ¯⌓¯ )⸝



兄のライナス・ララビー役はハンフリー・ボガート、この時55歳。
なんぼボギーでも、さすがに年の差ありすぎでしょ?
ラストはカッコよく帽子を被って、やっぱりボギーでしたけど( ¯−¯ )フッ
ちなみにハンフリー・ボガートはこの3年後1957年1月14日に食道癌で亡くなりました。享年57歳。
来年はレビュー上げよう( ˘ ˘ )ウンウン


弟のデヴィッド・ララビー役のウィリアム・ホールデン。プレイボーイ役でしたので、やな感じでしたが(笑)、最後は男らしい姿も見せましたね。さすが、血を分けた兄弟(ˆωˆ )フフフ…
ウィリアム・ホールデンはこの時36歳。ハンフリー・ボガートと比べてもかなりの年の差です。ただ、これならギリ、サブリナとの恋もありか?






最後に音ネタ💩ウンチクンです!
今回はストーリーにガッツリ関わりがあるので、ネタバレとも言えますが、ご容赦をm(_ _)m

料理の学校に通うためパリに向かった傷心のサブリナ。そのパリのシーンで流れるのが、シャンソンの「ばら色の人生(La Vie en Rose)」です。
言うまでもなく、この歌はフランスのシャンソン歌手エディット・ピアフの代表曲ですね。ドイツ占領下で書かれた歌ですが、ここでは傷心のサブリナが愛する人のことを思いながら今の生活を耐え忍び、未来への希望を歌ったようにも思えます。
エディット・ピアフについて詳しくは、以前レビューしたピアフの「愛の讃歌」を読んでください\(^o^)/



はぁ、気になることはあるけど、そんなの関係ねぇ。
可愛いオードリーが見られれば、満点です。
よろしければ、どうぞ。