伊藤チコ革命的cinema同盟

ネレトバの戦いの伊藤チコ革命的cinema同盟のレビュー・感想・評価

ネレトバの戦い(1969年製作の映画)
2.5
50.
プルガサリとヨーロッパの解放(戦車抜き)を足したような作品。歴史映画なので事前知識がないとちょっと厳しいかも。ウィキでこの戦いを読んでおこう。
かんたんにいうとチトー率いるパルチザン勢力は枢軸国&ユーゴ内の反パルチザン勢力(セルビア人・クロアチア人)の大連合軍に追い込まれていた舞台設定。パルチザンは民間人けが人もいて、枢軸国連合軍から逃げるのは困難を極めていた。枢軸国から一気に逃げるために、チトーは一計を練った。
山岳地帯のネレトヴァ川の橋を境にパルチザンは西側に集結(追い込まれたんだけど)、普通なら橋を渡り東側に逃げようとする。でも枢軸国の進軍スピードが速くて、チトーはパルチザン&民間人負傷兵数万人が渡るのは無理と判断。
そこでいったん橋を破壊して「追ってくる枢軸国連合軍をネレトヴァ川の西側でパルチザンが迎え撃つ」ように見せかける。連合軍はここでパルチザンを全滅させようと、決戦に向けて配置換え・陣地の構築をするんだけど、その間にパルチザンの工兵部隊が橋を修理して、パルチザン勢力は橋を渡ってしまうのだ。
ちなみに東側にはセルジア人部隊が展開していたんだけどまとまりにかけていてあえなく撃破。こうして彼らは無事窮地を脱出できた
そういう話なんだよね。三国志にありそうな偽計だよね。
登場人物が多くて、誰に感情移入したらいいのかそういう観にくさはあるけれども、膨大なエキストラをふんだんにつかったロケが迫力があるので、見どころはたくさんある映画だよ。