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バイオハザードの海のレビュー・感想・評価

バイオハザード(2002年製作の映画)
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原点にして頂点。もうこれ5億回は観ています。まず原作のゲーム版「バイオハザード」の立ち位置について、もともとゲーム界隈ではホラーというのは非常にマニアックなジャンルとされており、それを現在のようにメジャージャンルにまで押し上げたのがまさしく「バイオハザード」シリーズです。異論は認めます。(『バイオハザード』の大ヒットの影響でコナミが出したホラーゲームが『サイレントヒル』だったり等、さまざまな傑作も生まれています。)この功績は本当にすばらしくわたしがバイオ好きを名乗る際に自慢げに語ることの一つですが、それを踏まえた上で、実写版1〜2はもう凄いなんてものじゃないほど凄い。原作のあの血も凍るような恐怖演出と特出した世界観、そしてそれを世に出すという勇気ある挑戦に、真摯に向き合い製作されたのであろう実写版1〜2をわたしは本当に傑作だと思っていますし、世に溢れる「実写化」が見習うべきものの全てが本作に宿っていると思っています…。本当に二次創作と同じなんです、オリジナルに情熱で負けても仕方ないが、リスペクトでは決して誰にも負けてはならないのです。小学校で将来の夢を書かされたとき、「ゾンビだらけの世界になったらわたしがみんなを助けます」的なことを書いたのを思い出す。大人になった今でもアリスになりたいしレオンになりたいしクレアになりたいと思う(ただし最推しはエイダ・ウォン)、失ったものを取り戻すために街に出るアリス、知り合ったばかりの相手のために自分の身を差し出すレオン、少女を救い出したのもまた少女だったクレア。「誰かを守る」というただそれだけのことにこの歳になっても本気で泣いてしまう(『エイリアン』だって観るたびに大泣きする!!)んだから、わたしの思う生きることはどこか本当にサバイバル的なのかもしれないと思った。こんな静かな暮らしなのに。出会いが別れの伏線ならば別れは再会の伏線であるということ、生き残りをかけた戦いとはすなわち殺し合いでありそれ以上に生かし合いだということ、やわらかい皮を破って成長し続ける人間の知性がわたしはやっぱり狂おしいほど好きなんです。考えれば考えるほど大好きすぎてゾンビ化しそう、ゲーム版全作と実写版1〜2が好きすぎる(3からは申し訳ないけど受け入れられない病)、ああもう書けば書くほど書き切れなくてキレそうになるくらい好き、かゆいうま…。
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