ガブXスカイウォーカー

いとこのビニーのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

いとこのビニー(1992年製作の映画)
3.9
《あらすじ》
学生のビル・ガンビーニ(ラルフ・マッチオ)と、スタン・ローゼンシュタイン(ミッチェル・フィットフィールド)は、大陸横断の旅の途中で殺人事件の容疑者にされてしまう。困り果てたビルが助けを求めた従兄のビニー(ジョー・ペシ)は弁護士になってまだ6週間で、しかも法廷に立ったことがなかった・・・・・!


最悪な状況の中で新人弁護士、ビニーが才能を開花させていく脚本は笑いと感動がある。また婚約者であり彼を支えるモナ・リサ(マリサ・トメイ)が終盤で逆転のカギとなる意外な展開には唸らされる(マリサ・トメイは今作でアカデミー助演女優賞を受賞している)。
さらにチェンバレン・ハラー判事役のフレッド・グウィンが巨大な身体で厳しい態度を取りながらもどこかとぼけた感じでイイ味を出しているのも見逃せない。
ハラハラドキドキさせながら、張り巡らされた伏線が次々と回収されていく巧みな脚本は偶然かもしれないが、三谷幸喜作品に影響を与えたと思われる。お薦めの法廷コメディだ。

吹替え版はマイナー作品にもかかわらず、ジョー・ペシ役の青野武(故人)をはじめ、佐々木優子、関俊彦、松本保典、家弓家正(故人)、小林清志、池田勝、島香裕、峰恵研(故人)など、中堅、ベテランの声優陣がしっかり固め、面白さを倍増している