TAK44マグナム

ダブル・インパクトのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ダブル・インパクト(1991年製作の映画)
3.5
年末はヴァン・ダム!


2017年も終わりますね〜。
人間、年をとると時間がたつのが早い早い。
この一年もあっという間でした。
なんだかんだ言って、フィルマークスでレビュー書くのもよく続けてこれたなあと感慨深いです。
去年の年末にヴァン・ダムの「レプリカント」を観て、レビューをあげたのがついこの間の事のようです。
そんなわけで、週末はヴァン・ダムと銘打って始めたヴァン・ダム映画を観る企画も、いつの間にか月末はヴァン・ダムとなり、ついには年末はヴァン・ダムになってしまった・・・などというのは、どうでもよいですね。

さて、「レプリカント」は悪のヴァン・ダムを善のヴァン・ダムが追うという、どれだけ自分が好きなんだよ!という映画でしたが、ヴァン・ダムは人一倍「俺は俺が好きなんだ!」精神の持ち主なので、他にも一人二役の映画があります。
「マキシマム・リスク」ともう一本、それが2017年最後のレビュー対象となる「ダブル・インパクト」なのであります!

タイトルからして衝撃が2倍!という景気の良さ!
「俺が2人でれば凄いに決まってるだろ!」という、ヴァン・ダムの素敵なドヤ顔が目に浮かぶようです!
二丁拳銃もお似合いで非常にサマになりますな!


赤ん坊のとき、アメリカと香港に生き別れた双子の兄弟。
弟のチャドはロサンゼルスで、兄のアレックスは香港で育ち、チャドはピンク色の短パンを履くようなチャラチャラしたエアロビのインストラクターに、アレックスは香港の裏社会で顔が売れた存在になっていました。
お互いの存在を知らないでいた2人でしたが、ついに出会うことになり、両親が香港を牛耳る悪党に殺されたことを知ります。
何の逡巡もなく、「よし、やろう!」「徹底的に戦う!」などと格好良く両親の仇討ちを誓う2人。
さすがヴァン・ダム、両親のことを知ったばかりなのに迷いが全くありません!
尺も短くすみますね!

そんでもって、早速、悪党のビジネスの邪魔をし始める双子。
しかし、性格が正反対なので衝突することもしばしば。
自分の恋人と弟がイチャイチャしているんではないかと勝手に邪推したアレックスは、「うお〜!ふざけんな!」と周りのものを破壊したりして暴れます。
更にチャドに喧嘩をふっかけるその姿は、まるで深夜の酔っぱらい並み!
たんにヴァン・ダム同士のバトルをやりたいだけの理由づけでしかないのですが、この頃のヴァン・ダムはイケイケだったので、ヒロインとの濃厚なラブシーンがないとダメだ!と駄々をこねまくりだったろうことは想像に難くありません。
なので、大して意味もない妄想のラブシーンがやけに長かったりするのです。

そんなことをネチネチとやっているうちに拠点にしている島が発見されてしまいます。
ピンチを迎えた2人は一致団結し、悪党たちが待ちかまえる決戦の地へと赴くのでした!

やさぐれた兄と軽いノリの弟という性格の違いはあまり活かされていないものの、やはりヴァン・ダムが2人いるというのはタイトル通りにインパクトがありますね。
いつものヴァンダミングアクションも盛り盛りに、得意のキックをキメまくりです!

あのマッスル大魔神であるヤン・スエがライバルキャラというのもスゴイ!
ものすごい存在感!
見事な筋肉に加えてメガトン級の顔芸でお腹いっぱいになれます!
ヴァン・ダムVSヤン・スエというビッグマッチに、もう心臓はバクバク、今にも止まってしまいそうですよ!
止まったら死んでしまうので、早く倒してくれヴァン・ダム!と心から応援しちゃいましたよ!
ヴァンダホー!!

他にも女戦士やロデオブーツで敵を切り裂く中ボスが登場、それぞれチャド、アレックスとバトルするのですが、特にアレックスは暗闇の中で戦うというシチュエーションが格好よくて必見です。

最終的に、当然ですけれど悪党たちは一掃され、ボスは誰よりも悲惨な殺され方をするので気持ちよくエンドロールを迎えられること請け合い。まさに新年を迎えるにあたってピッタリな映画だと言えますね、マジで!
うむ、めでたい!


そんなこんなでヴァン・ダムな年末も静かに過ぎようとしています。
聞こえてくる除夜の鐘を、きっとヴァン・ダムが豪快に鳴らしているに違いない!と楽しい妄想をしつつ、性懲りもなく、マトモを目指すものからとんでもなく狂ったものまで、また来年もレビューを続けたいと思っているので、呆れ果てることなく宜しくお願い致します〜!

皆様、映画と共に良いお年を〜!!



レンタルビデオ、セルDVDにて