リッジスカイウォーカー

機動戦士ガンダムのリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)
5.0
幼少期、テレビでやっていたガンダム。
ちっちゃい頃はモビルスーツの戦いがカッコよく、ただそれを観たくて観ていた感じ。

大人になって見返すと、子どもの頃には感じ取れなかった壮絶な戦争ドラマということを理解する。

子ども向けのアニメというジャンルに、完全に大人向けのストーリーをぶち込んでくるあたり、これを作り上げるという富野さんの気概をめちゃくちゃに感じる。

放映時は全く視聴率が伸びず、凄まじく苦労したというエピソードをTVで観たことがある。
ガンダムは人気の頃しか知らないので、考えられない話でビックリした。

テレビでやったからいきなり人気というのは獲得できるものではなく、基本はじわじわ広がっていくものだと思うので、そりゃそうかーとは言われて思うけど、ガンダムでもそうなんだなっていうのを知って、世の常として腹落ちはすごくしました。

さてさてこの映画は人気が出てきたことを踏まえ、テレビシリーズの編集版という形で映画化したものだそうです。
全部観るとすごく長いので、なんとなくストーリーを知りたい、どんな内容だったか部分的に振り返りたいというニーズに打ってつけですね。

僕はとにかく安彦良和さんの絵がめちゃくちゃに好きなので、40年以上前の絵でも全く問題なく衝撃を受けます。
何この画力。
凄すぎでしょう。
人間的魅力が迸る素晴らしい脚本に呼応するかのような素晴らしいキャラデザイン。

アムロがシャアがこのキャラデザじゃなかったら、ここまでの人気になってなかったんじゃないかと思える。

今観ても全く色褪せないし、また逆に新たな発見がある。

僕の中でガンダムは超えることのないNo.1 SFアニメ。

40年経っても変わらないのだから、不変であるだろうなと思う。

ファーストガンダムから受け継がれるストーリーを紡ぐ作品は全部観たいと思っています。
いつまで続くかわからないけど、俺はついて行く。
ついて行くぞ。

本作はアムロがガンダムに乗るところから、ガルマの死をギレンが讃えるところまで入っています。

ガンダムオリジンを観ていると、シャアの裏切りによるガルマの死に、深みが増して、もうなんとも言えない!!
くぅー。
「坊やだからさ」がさらにぶっ刺さるぜ。