青二歳

ハワイ・マレー沖海戦の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

ハワイ・マレー沖海戦(1942年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

1942年東宝製作国策映画。海軍「真珠湾攻撃シーンいれて」東宝「じゃ資料下さい。真珠湾ってどんな感じ?」海軍「機密じゃボケ」東宝→写真の水柱から一切の尺を計算して再現!GHQ「真珠湾の記録映像あるんかい!没収じゃー」…円谷伝説じゃ有名すぎる逸話ですが、それがこれ。とても70年前の特撮とは思えない出来映え。円谷がスゴイのかGHQがおマヌケなのかなんかもう分からん。
空母からの発艦はさすがに本物じゃろと思ったら飛行機は実機借りられたものの、木で海っぺりに拵えた甲板。どんだけだ。

ここ数年戦中の映画を掘ってるんですが、今作も敵愾心を煽る描写見当たらずですねぇ(ラジオのくだりはちょっと別の意味が見えて興味深いけどアレで敵愾心あおるというのも)。基本的には理想像たる軍人しか出てこないのですが、これは主に理想像たらんとする二人の少年兵の成長譚(海軍リクルート映画でもありますね)。
日本の国策映画は敵愾心を煽るのでなく、傾向としては共同体への志向ですね。もちろん武士のように個を滅しきった超人が出る訳でもない。とはいえ個の発露は超絶控え目の描写。かえってそこにリアリティを感じたりします。
原節子だけは美人すぎて違和感。田舎のはずなのに東京の山の手言葉だし。