戦争で顔も腕も足もなくなった19歳の青年の話。
ジョニーは戦場へ行った、鑑賞しました。
監督も脚本もダルトントランボです!
話もできない、動くこともできない、
その人間の尊厳とは、、、?
もう怖くてしょうがない話です。
婚約者と離れ、家族と離れ、戦争へ行ったジョン。
戦争で爆撃にあい、オデコ以下顎までの顔を失い、
両手両足も失う。
気がつくと、意識だけはあるが他に何もわからない状況。
しかし彼は正気である、、苦悩しかない。
自分の意識内、もしくは意識があっても
どうしようもない現実の反芻のみで生きる青年。
以下ネタバレです。
夢の中の描写はもちろん現実ではなく、
シュールレアリスムの影響を受けている描写が多い。
思考の影響を受けた夢がまたすごく理解ができる、、、
あの愛のある看護師さんが心を打ちました。
バラを置いてあげたり、
メリークリスマスと書いてあげたり、、
ジョンに希望が出てきて嬉しかった。
どうにか意思を伝えたくて、モールス信号を使うジョン。
SOS、もし外に出られないなら、殺してくれと伝える。
彼に意識がないと思いひどい扱いをした関係者は、
その希望を打ち砕く。。。
もう悲しくて、、、戦争で悲惨な映画を多く見ましたが、
ここまで怖いことはないなと思いました、、
戦争・人間の恐ろしさと現実の中にありえてしまう地獄。
戦争という魔物、失態を隠したい人間の心、
そして”人間”の定義と、人間の尊厳を考え直させる映画でした。