荒野の七輪

ジョニーは戦場へ行ったの荒野の七輪のレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
4.0
戦争によって触覚以外のすべての感覚を失い、生きる肉塊となったジョー。
「戦争は我々に多様な価値をもたらす」という内容の台詞が劇中の回想シーンにありましたが、その戦争賛美の世間の風潮がいかに欺瞞であったのかをジョーの存在そのものが証明していると思います。

人間として生きる為の尊厳を奪われ、死を選択することすら叶わない絶望はいかばかりだろうか。辛いなんて言葉では表しきれないラストですが、トランボの政治信条にとらわれずに全ての人に観てほしい映画です。
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