けんくり

ジョニーは戦場へ行ったのけんくりのレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
4.0

これが生き地獄。
四肢は失われ、顔は吹き飛んでいる。感覚はほとんどない。自分がどこにいるか、どれだけ時間が経ったのかすらわからず、僅かに残された意識は悪夢に侵食されていく。

届かないSOSを叫び続けるジョニーの絶望感が伝わってきて苦しい。ただ息苦しい。

「祖国のための死は名誉で甘美なりなり」。「死」すら許されないジョニーにとって、なんと空虚な言葉なのだろう。