トルーマンバロウズ

ジョニーは戦場へ行ったのトルーマンバロウズのレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
3.6
第一次世界大戦の時代、青年ジョーは恋人と別れて徴兵によって戦争に参加する。
しかし戦争の残酷な現実によりジョーは脳みそは機能しているが手足も目も口も失った肉の塊のような状態で病院に運ばれた。
彼は病院で自分の過去や現在についていろいろな思いを巡らせていく・・・・。

ティモシー・ボトムズ主演の戦争によって悲惨な運命をたどることになってしまった青年の悲劇を描いた反戦要素もある人間ドラマ。
カラーと白黒を見事に分けていた映像表現は独創的だった。
戦争の結果、脳みそは機能しているが肉の塊のような体になってしまった青年が自分の過去に思いを巡らせたり病院の中で仲良くなった女性看護師と交流をしていく様子などが丁寧に描かれていた。
戦争映画でもあると思うけどアクションシーンなどはほとんどなくどちらかと言うと戦後の兵士たちの苦悩を描いている映画だった。
ラストの絶望的な終わり方も後味はかなり悪いがこの映画に合っていたと思う。