つるみん

運動靴と赤い金魚のつるみんのレビュー・感想・評価

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)
3.6
イラン初のアカデミー外国語映画賞ノミネート作品。ずっと観たかった作品をやっと観賞。

兄が妹のお気に入りの靴をうっかりなくしてしまい、家庭も裕福ではなく、親に怒られるのも怖いので妹にだけその事を伝え、学校対抗のマラソン大会で3位になると新しい靴が貰えるという事で兄が奮闘するお話。

子供のころ特有の悔しさと責任感が湧き出てきた兄の涙は見ているこちらも哀しくなってくる。妹に本当に悪いと思いながらも素直に謝れない感じが子供っぽくて可愛いのだが、妹は妹で靴をなくされて、期待もさせられて結局って事なのでシンプルに可哀想なのは妹の方。偉いぞ、妹。

ただ兄の奮闘劇は見事で、自らマラソン大会に出たいです!と先生に猛アピールした所や妹の為に最後まで諦めなかった精神は褒め称えてあげたい。その頑張りはきっと神様が見ているよ。ラストの赤い金魚がボロボロになった兄の足を癒すかのように集まってくる煌びやかなシーンが印象的だった。
つるみん

つるみん