mikoyan358

哀しみのトリスターナのmikoyan358のレビュー・感想・評価

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)
3.5
リバイバル上映にて鑑賞。ブニュエル×ドヌーヴという「昼顔」と同じ構図だが、再びドヌーヴという現世の究極の美貌を活かしながらその中にある醜さや冷たさをこれでもかと引き出した、ブニュエルの変態性(笑)が存分に発揮された作品。序盤はあれだけピュアだったのに徐々に随所で背筋が凍りそうな表情が増え最終的にはどうしてそこまで冷徹で無慈悲に...というドヌーヴ、そして徐々に人間らしくなっていくのにあまりに情けなく振り回されるフェルナンド・レイの変貌の対比が強烈。まあ最初から心を込めて接していれば、という点で自業自得ではあるが。
mikoyan358

mikoyan358