マヒロ

三つ数えろのマヒロのレビュー・感想・評価

三つ数えろ(1946年製作の映画)
3.0
私立探偵フィリップ・マーロウの元に、富豪の男より古書店を営む男から脅迫されているので解決してほしいとの依頼が舞い込むが、その事件は予想以上に混み合った事態になっていく…というお話。

フィリップ・マーロウの映画といえばどうしてもアルトマンの『ロング・グッドバイ』を思い出してしまうんだけど、あちらが異質だ異質だと言われている割には意外にも雰囲気は似たような感じだった(同じシリーズなんだから当たり前と言えば当たり前な気もするが)。

とにかく登場人物が次から次へと現れては意味ありげな発言や行動で事件を引っ掻き回し、事件が解決するかと思ったらまた新たな厄介ごとが…というパターンの繰り返しで、どんどん関わりのある人物が増えてきてマーロウだけでなくこちらまで混乱させられる。挙句事件はそこで終わりなの⁉︎ってところで唐突に終焉を向かえて、観終わった後は少々唖然。

ただ、この事件が無尽蔵に膨れ上がり続ける混沌とした感じは割と心地よかったりもして、それこそ『ロング・グッドバイ』や、そこに影響を受けたであろう『ビッグ・リボウスキ』や『インヒアレント・ヴァイス』あたりの映画の源流を見たような気がした。

(2015.262)