フィルム・ノワールを語るうえで外せない(※今となっては)1本。
『インヒアレント・ヴァイス』よろしく、とっちらかった良い意味での出鱈目なプロット。“難解”というよりは“いい加減”というほうがしっくりくる。
ホークス監督自身も映像化しておきながらよくわかっていなかったというくらいなので観る側が完全に租借するというのはどだい無理な話。
これは登場人物の顔と名前をしっかり覚え、複数回鑑賞することは必至だが、1回観ただけでも観る度に点数がうなぎ登りになっていきそうな面白味、旨味成分を感じ取れたので現時点ではこの点数だが、5.0をつける日が来るかもしれない。
撮影のシドニー・ ヒコックスによるキマった画、ボガートの渋い声、佇まい、バコールの色気、二人のイチャイチャ…