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チキンランのmegusukeのレビュー・感想・評価

チキンラン(2000年製作の映画)
3.6
養鶏場という名の収容所映画。

初っ端から「大脱走」パロディ満載で吹き出した。
しかし、仲間を集めて、有能達が脱走を企てていたくあの映画とは違い、こちらは自由に憧れるメスの鶏ジンジャーが孤軍奮闘気味。
周りの雌鶏達は、ノリで付き合ってるというかなんというかで、しっかり者のジンジャーはピリピリしている。
そんな養鶏場に、空から雄鳥ロッキーが舞い降りる。
このロッキー、滅茶苦茶軽薄野郎で、ジンジャー全くソリが合わない。
それでも羽を怪我して飛べなくなった(?)ロッキーを説得し、飛び方を教わろうとするが…。というお話。
飛ぶ特訓をするものの、鶏は体系的に推力が足りなくて飛べないと結論づけられた時には、ここからどーすんの!?と焦ったが、そこはクレイアニメ「ウォレスとグルミット」の作者、ニック・パークさんらしいアイデアと世界観が展開していく。
クレイアニメ的発想やピタゴラスイッチみたいな装置を考える頭が自分にはないので、凄く新鮮。
お話も王道ながらドラマティックに進んでいく、隙がない作品でした。
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