アメリカで活躍した実在のコメディアン、アンディ・カウフマンの生涯を描く伝記的作品。
若くしてこの世を去った カウフマン の芸風はかなり 独特 。
笑い だけでは飽き足らず故意に場をシラケさせたり、悲しみや戸惑い、 挙げ句 怒りまでも与え観客から総スカンを食らってしまう 稀有なコメディアン である。
頭の中は 仕掛け だけ…オンもオフもない カウフマン のその短か過ぎた人生を演じる ジム・キャリー。彼もある意味、気宇な役者だ。
ジム・キャリーの看板で 面白味 を求めて観ると肩透かしを食らってしまうかも知れないが、史実に基づくストーリーである事を考えると 文句 のつけようのない作品だと自分は思う。ただ、今作のジム・キャリーの熱演は 痛々しさ がとても辛い…。
鑑賞中、浮かんでは消えてゆく様々な感情は 切なさ だけが残り、それが作品に対するイメージとなった。
ジム・キャリー、素晴らしいです。