あーや

東京マダムと大阪夫人のあーやのネタバレレビュー・内容・結末

東京マダムと大阪夫人(1953年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

可憐な可憐な芦川いづみに誰もが恋しちゃう!
川島雄三監督の「東京マダムと大阪夫人」は東京マダムを演じる月丘夢路の妹役で芦川いづみが出ています。実は本作は芦川いづみのデビュー作です。なのでまだどことなく演技がぎこちない。そこがまたあどけなくてかわいい♡
16mmフィルムなので音声が粗くなっていましたが、これもフィルム上映の味というもの。
芦川いづみは、高橋貞二が演じる庶民的なイケメンで変わり者の八郎に恋をする役なのですが、その恋する乙女のいじらしさったら・・・!♡
「八郎さんはきっとあなたに振り向くわ!」と月丘夢路に言われた時に「やぁ・・・っ」って顔を両手で伏せてくねっと照れるのですね。か、か、かわいい!!♡!!同じく高橋貞二に好意を持っていてガツガツ猛アピールする北原三枝と違い、とても控えめ。落ち込んだ時に伏し目がちにうつむく表情なんてたまらん・・・♡
ショートカットの北原三枝がまだ洗練されておらず、あまり綺麗ではないので尚更芦川いづみの可憐さが際立ちます。北原三枝は凛々しい男顔なのでショートカットよりもロングの方が似合いますね。
また本作は川島雄三監督お得意のコメディタッチもしっかり生きています!映画の舞台である社宅の「アヒルが丘」は確かにアヒルがガァガァ鳴き通しなのですが、負けず劣らず噂話が大好きな奥様達もおしゃべりし通し。アヒルのガァガァ声と奥様達のおしゃべり声が重なった演出が面白くて笑っちゃう。素晴らしい。川島雄三のこういう粋なコメディ演出は時代関係なく面白いですねー。
いやー、よく笑った笑った!♪
あーや

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