ラフマン

天井桟敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男のラフマンのレビュー・感想・評価

4.0
まず、195分という映画の長さに躊躇しましたが、見てよかったです。二部構成になっていますが、見終わればあっという間です。

驚くことに、この映画は第二次世界大戦中のナチスドイツ占領下のフランスで撮られたフランス映画であるということです。
そんな時代背景を微塵も感じさせない19世紀当時のフランス風俗の再現を見事に描いてます。
見世物小屋が立ち並ぶなか大道芸人たちが芸を披露し街を賑わせています。
そこに登場する人々の豊かな人間模様がこの映画の最大の魅力です。
なかでも主人公のバチスタの純粋さ、素晴らしいパントマイムには本当に魅了されます。
純粋すぎてガランスという女性に翻弄される訳ですが…。
この映画はガランスという女芸人をめぐる4人の男の物語です。
悪役の男たちも悪役なりに魅力的です。ホントに嫌なヤツってのが存在しません。どのキャラクターにも共感できる部分があるんです。見事ですね。
おそらく、ホドロフスキーやデビットリンチはこの映画から少なからず影響を受けているように感じました。