天井桟敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男の作品情報・感想・評価

「天井桟敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男」に投稿された感想・評価

電気羊

電気羊の感想・評価

3.5
天井桟敷とは、劇場の最後列の最も安い値段の観覧席を意味する。名もなきパントマイムの男と生まれも定かではない女優が愛し合うが、金持ちの伯爵や犯罪の禁忌を持たない男の介入により一旦は破局したようにみえた。だが、不倫やら決闘やらで一応の完結をみるが。これはハッピーエンドと言えるのだろうか。以前にもレビューした内容だが、いかなる純文学からアニメ、コミックまで最終的には恋愛に行きつくんだな。
あちこちの映画ランキングで上位常連だったので前から気になってて観たかった作品。戦時中にこの規模の映画作ったのすごい。ラストシーン良かった。
本当に完璧な映画です。映像に写っている何もかもが美しいです。傑作です。それ以外言えることは無いです。
50年代は日本映画、60年代はフランス映画、70年代はアメリカ映画の最盛期だというのが僕の持論。でも、40年代のフランス映画でここまで完成された咲くがあるなんて…。

こだわり尽くされて最高に美しい映画っすぅ〜〜!!!
北野武やアレハンドロ・ホドロフスキーといった巨匠監督が生涯ベストに選ぶ世界映画史上の名作。

なので私が点数つけるのはなんか気が引けてくるので今回はつけません(笑)

そりゃ、素晴らしいですよ。言うことないですよ。これが70年も前の映画なんですから。これぞ“映画芸術”ってやつですよ。

全く退屈する暇のないよく出来た映画で、果たして映画というものは進化しているのか?と少なからず考えさせられる。

話は今となっては目新しくもなんともないメロドラマなのだけど、やはり映画は“どう見せるか”“どう語るか”なんだなと改めて思わされました。

ヒロインがもう少し魅力的だったらな…という気はしなくもないけど、“白い男”のパントマイムのシーンがあまりに素晴らしいので帳消しです(笑)
HAY

HAYの感想・評価

4.5
個性的な俳優たちの素晴らしい演技。
パントマイムにも魅了させられます。
そして、なんといっても台詞。
美しく軽快さも良いのです。
3時間ものですが、続けて2回観ました。
たろ

たろの感想・評価

3.5
なかなか面白かった
でも若干長い・・・

一幕はすごく面白かったんだけど二幕はけっこう普通だったな
俺がまだ若いからかね?

バチストの無言劇がすごい
つーか無言劇というジャンルを始めて知ったよw
とにかくそれを見るためだけに見てもいいくらいよかった

登場人物がたくさん出てくる割には話はすっきりしてるしみんな個性があるので(見た目的にも)非常に判りやすかったです

あとヒロインは全然美しくないと思う
おばさやん
こうた

こうたの感想・評価

5.0
今まで観てきた映画のなかで、最も台詞が美しい。それとパントマイムも。
不幸と隣り合わせの刹那的な恋に生きる男女。パリを舞台に、渦巻く人間模様が描かれる。

名作中の名作。名高い本作だが敷居の高さは感じない。むしろ、誰にでも当てはまる普遍的なテーマで、堅苦しくない大衆ドラマだ。
モノクロのフランス映画で、しかも200分弱の大作となれば、どうしても躊躇ってしまって今まで手が出せずにいたが、見始めてしまえばあっという間。早く見れば良かった・・・

パリの情景に酔い、セリフに酔い、音楽に酔う。パントマイムは言わずもがな美しい。
この上品な世界観に世俗間の色恋が描かれているという所が、人気の秘密だろう。長丁場で1820年代のパリにすっかり馴染み、とっても親しみやすい。
マルセル・カルネ、ルネ・クレマン、ジュリアン・デュヴィヴィエ、クロード・オータン・ララ、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、マルセル・レルビエといったところは、かつて日本人のファンの間では、最も親しまれ、好まれたフランス映画監督の名前ではなかったろうか。しかし、いま、カイエ・デュ・シネマ=ヌーヴェル・ヴァーグ派が支持する幾分偏った作家達がそれにとって変わったのは、文化交流が平易となり、日本でもフランスの文献・研究者と直に触れ、影響を受ける(洗脳まではいかないが、本家に少しは異論を唱えてほしい)人が増えてきてからだろうか。流石に、ルネ・クレール、アベル・ガンス、ルイ・フイヤードの名前が廃れてゆくことはないだろうが。いまや、フランス映画のNV以前の古典は、ルノワール、ヴィゴ、ベッケル、オフュルス、ブレッソンらだけ、みたいになってきたが、いいのだろうかと思うこともある(温厚なルノワールがカルネの作品だけは、相容れないライヴァルとしてか、目の敵にしていたらしい)。デュヴィヴィエなんて、いまのイーストウッドに劣らない信頼株だったんだぞ、と言っても納得する人も少なくなってきた(今の目で代表作を採点してもそんなに差はないのではないか)。
そのなかで、本作だけは、いまも映画好きの誰でもが話題にする作品として残り続けてる。年配者だけでなく、’60年代以降生まれでも生涯ベストに挙げる人を思い付く。私は思い入れはあまりないが、それでも、レジスタンスに通ず製作背景と歴史的超大作スケール、掛値ない名優達の途切れぬ快演競演の真のゴージャスさ・コク、偉大なる詩人(脚本家)・美術監督の唸らされ感心し目を見張る成果(音楽もか)ーとりわけ名台詞の数々には陶然と引き込まれ続けるーには感動した。繰り広げられる人生の岐路の選択地点でロマンチストとリアリストとしての立場が交錯・入れ替わるドラマとしての風格・非情さとうねりの巾には翻弄されかつ堪能するをおぼえる。ただ、その魅力に、カルネ的特質(シャープさ・才気・繊細・詩情・仕掛け)がトップに来てるわけではないことが残念ではある。映画的なキレ・集中度透明性にやや欠けてる。演劇というより舞台・ステージ的な中心を感ず。『日は昇る』『愛人ジュリエット』『霧の波止場』『悪魔が夜来る』『嘆きのテレーズ』といった作品では、カルネの名前はプレヴェールやトローネル・コスマより先に来ていたが(『夜の門』『北ホテル』らは別にして)、それを語る人はあまりいなくなった。とりわけファンでもないが、師匠のクレール・(この人は忘れかけられてるのか・今でも燦然と耀いてるのか、いまひとつ分からぬも、所謂仏30年代3大巨匠のひとり)フェデーの影響下にあった初期数年を経て、日本人の感覚でいうと、もっともフランス的映画監督となった(体つきも日本人並みの小柄な人だったらしい)。最大のフランス映画の批評家、飯島正さんですら、一時期ルノワール・クレールに次ぐ評価を与えていたのではあるまいか。
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