めしいらず

悪魔の沼のめしいらずのレビュー・感想・評価

悪魔の沼(1976年製作の映画)
1.7
あの奇跡の大傑作「悪魔のいけにえ」の次のトビー・フーパー作品。ここではあのミラクルは全く起きておらず、ただただチープで凡庸なホラーに堕してしまった。経営するモーテルの脇の沼でワニを飼い、餌として客を与える男の末路は、誰が考えてもこうなるより他ないだろう。彼の狂気はあまりに浮世離れし自己完結していて、本物の狂人とはこんな感じなのかもと思わせる。前作がチェーンソー、本作では大鎌と、フーパーの凶器選びの凶々しさったらない。
余談だけど本作の次のフーパー作品は、スティーブン・キング「呪われた町」をテレビ映画用に撮った「死霊伝説」。著者の数ある映画化作品の中でも最恐との呼び声が高いらしく、あまりに怖過ぎるため90分も短縮して劇場公開されたのだとか。ぜひ観たいなぁ。
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