YuukiImazu

悪魔の沼のYuukiImazuのレビュー・感想・評価

悪魔の沼(1976年製作の映画)
3.4
「悪魔のいけにえ」の次作にあたるトビー・フーパー監督作品。
木々が鬱蒼と茂る、不気味なモーテルを舞台に、イカれた親父が漫画みたいな大鎌で宿泊客を血祭りにあげていく。

地味で小汚い殺人鬼はヴィジュアル的なインパクトに欠けるが、役者の演技力と奇妙な独り言を呟き、挙動不審な行動をとる様を丁寧に捉える演出が、彼の存在感を強めている感じやな。ちなみに、親父含め人間の野獣性を象徴する親父のペットのクロコダイルは、パンチが弱く余計な存在やと思う。

ところで、「悪魔のいけにえ」がオールロケだったのに対し、本作はオールセットで撮影されている。これまた凄いチープなんやけど悪くないんですよね。作り物感が半端ない舞台と極端な赤色のケバい照明が合わさり、なんとも異様な空間が創造され、見ていて不安な気持ちになる。非現実的で不気味な雰囲気作りがうまいね。登場人物が多くてまとまりはなく、テンポの悪さも目立つが、それなりに楽しめる。