ゆず

Mr.インクレディブルのゆずのレビュー・感想・評価

Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)
4.0
原題は「Mr.」が付いてなくて、複数形だったんだね。続編の邦題では「ファミリー」を付けてたけど、最初からインクレディブルな一家を表したタイトルだったのか。
2004年の1作目と2018年の2作目とでは、家族の形、特に夫婦の役割の違いについて描き方が異なっていて興味深い。04年の時点では、父親は家族を養う責任を負い、コッソリと非合法なヒーロー活動に勤しむ。一方、母親は子供たちを連れて夫のもとへ向かうという構成。
これを、夫は外に働きに出かけ、妻は家事と育児という風に見れば、前時代的であり、少なくともそう評さねばならない時代がきており、たった14年でもそれだけ社会は変わってきている、あるいは変わることを求められている。
14年で進歩したのは映像の面でもそうで、本作はモノの質感がまだCGアニメぽさが残ってる感じ。ただ、これは本作が悪いのではなく、最近のCGアニメの精緻すぎる描画が異常なんだと思う。「インクレディブル・ファミリー」の後に本作を見返したので余計にそう感じただけだと思う。
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